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[一夜明け会見]2019.6.20

井岡一翔「唯一無二の存在目指す」

 WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王座を獲得した井岡一翔(30=Reason大貴)が20日、都内のジムで一夜明け会見を開き、日本人男子初の世界4階級制覇の喜びに浸った。
 井岡は19日に千葉・幕張メッセイベントホールで同級1位のアストン・パリクテ(27=比)と空位の王座を争い、レフェリーストップによる10回TKO勝ちで4階級制覇を達成。試合で痛めた右拳をアイシングしながら席についた井岡は、「疲労感や痛みはあるが、達成できたことにホッとしている。張りつめていたモノから解放された」と安堵の表情を見せた。
大晦日から張りつめていたモノから解放された
 続けて「練習でしてきたこと、準備してきた戦略が試合で出せたので、まだまだ成長できていると思う。やってきたことを信じて戦えたことが勝因」と試合を振り返り、「(ボクシングを)あと数年続けるとしても、やる以上はいろんなことにぶつかることもあると思うが、ブレずに、自分がどうしたいのか考えてやっていきたい。過酷な道だとは思うが、とことんやるだけ」と想いを明かした。
今年8月には第一子が誕生予定
 今後は再び米国を拠点に戦うことを希望し、「指名試合になるかは分からないが、次の試合に向け成長していくだけ。強さをもとめていく。海外で自分の名を広めていきたい」と話し、対戦したい相手としてWBC王者のファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、WBA王者のカリド・ヤファイ(英)の名前を挙げた。
自分の名前を世界に広める
 最後に日本ボクシング界に新たな歴史を刻んだ井岡は、5階級制覇の問いには「4階級でさえ薄っすらとした目標だった」として首を振ったが、「背中を押してくれた人たちに感謝し、唯一無二の存在、記録にも記憶にも残る選手になりたい」と誓った。
 なお、TBSで全国生中継されたこの試合は最高14.9%、平均11.5%と近年のボクシング中継では高い視聴率をたたき出した。

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