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[東京五輪]2019.6.16

堤と森坂のリタイアで81kg級のみ競技継続

 東京・北区にある味の素ナショナルトレーニングセンターで行われている世界選手権(男子)の代表選考会では、競技2日目となる15日、57kg級(フェザー級)候補選手だった堤駿斗(東洋大学)と森坂嵐(東京農業大学OB)が実施前に途中リタイアを申し出たため、81kg級(ライトヘビー級)のみが実施された。57kg級では他に村田昴(自衛隊体育学校)と藤田健児(同)が候補で、両選手は初日にスパーリング競技を行っているため、結果的に同級の競技はすべて終了した。
報道陣に事情を説明する三浦監督
 森坂は、4月のアジア選手権でパンチを被弾した際に悪化させた腰痛に、初日の競技・インターバル中から限界を吐露しており、堤との競技後、今後の生活も考えてリタイアを申し出た。今後については「腰痛は減量の影響でもあるので、60kg以上の階級で2度目の五輪出場を目指したほうがいいかもしれない」と話した。
 堤は2日目の当日計量が行われる数時間前の明朝、三浦数馬・東洋大学監督に「腹痛などの異変を感じて連絡してきた」と同監督が説明した。脱水症状が顕著なので水分を補給し、その分の400グラムを運動で落とせるまで体力が戻ったら出場することに決めたが、体調不良は変わらなかったのでやむなく欠場を選んだ。
梅村(左)と栗田のスパーリング
 81kg級では鬼倉龍大(茨城県連)と新田隆人(中央大OB)、栗田琢郎(日本大)と梅村錬(拓殖大)がスパーリングを行い、16日の最終競技のあとに、両階級の代表選手がその場で発表される。

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