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かねてより期待されていた国内スーパーバンタム級のサバイバルマッチ。勅使河原弘晶(29=輪島功一スポーツ)対大森将平(26=ウォズ)戦が8月8日(木)、後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」で勅使河原が保持するOPBF東洋太平洋王座を懸けて行われることが14日に(株)DANGANより発表された。
昨年6月にサウスポー帝里木下(千里馬神戸)を5回KOで撃破
戦績23戦19勝(12KO)2敗2分、好戦的なスタイルから繰り出す破壊力抜群の右でKOを量産する勅使河原は、WBOアジアパシフィック・バンタム級王座を返上後、階級を上げ昨年10月にOPBF王座を獲得。今回が2度目の防衛戦となる。現在はIBF9位、WBO15位と世界2団体にランクされ、日本同級王者の久我勇作(ワタナベ)、元OPBF・日本同級王者の和氣慎吾(FLARE山上)と並び、世界が期待される選手だ。
大森は世界挑戦経験者
その一角に入る西の雄が、17年4月にバンタム級で世界挑戦を経験した元日本王者の大森。当時のWBO王者マーロン・タパレス(比※計量失格により王座剥奪)に11回TKO負けを喫し涙を呑んだが、昨年7月にスーパーバンタム級に主戦場を移し再起すると、OPBFランカーを相手に2戦連続の序盤KOで復活した。長いリーチを活かした切れ味の鋭い左ストレートを武器にする懐の深いサウスポーで、戦績22戦20勝(15KO)2敗と勅使河原に劣らずKO率が高い。
距離感が生命線
大森は勅使河原のガードを無視した変則的かつ攻撃重視のボクシングを捌き、上手く誘い込んでは左ストレート、さらに右アッパー、フックで迎撃したいが、勅使河原の一発で状況が一変することを覚悟したい。
過去最強のサウスポーが立ちはだかる
勅使河原は昨年、サウスポーとの2戦をKO勝ちでクリアし苦手意識はないはずだが、下手に左をもらい続けると危険。独特のステップインで大森のリズムを崩し、自分の土俵に持ち込みたい。はたして激化する国内スーパーバンタム級戦線を一歩抜け出し、世界へ前進するのはどちらか――。