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日本人初の5階級制覇王者で現WBA女子世界フライ級王者の藤岡奈穂子(43=竹原&畑山)が、2階級制覇王者で現WBO女子世界ライトフライ級王者の天海ツナミ(34=山木)を迎え、2度目の防衛戦を行うことが決まった。3日に都内の日本ボクシングコミッション(JBC)本部事務局で会見が開かれ、試合は7月12日(金)、後楽園ホールで開催される「A Sign Bee.21」のメインで行われることが発表された。
藤岡のタイトルのみが懸けられる
会見はジムの連絡ミスで藤岡が大幅に遅刻し、不在のまま始まった。6月にメキシコで予定していた防衛戦をキャンセルし藤岡への挑戦を選んだ天海は、「何度か対戦の話もあったが、これまではタイミングが悪かった。自分のタイトルは返上することになると思うが、藤岡さんとできるのならその価値はある」と遂に叶った日本女子頂上対決を喜んだ。
藤岡さんと戦えるだけでテンションが上がると天海
藤岡とはこれまでスパーリングで手を合わせたこともないが、その理由について問われると、「いずれやる相手だと思っていたのでスパーリングをする気になれなかった」とコメント。主催者の一力ジム小林一会長が「今を逃したらもう対戦のチャンスがない。僕自身も見てみたい対決」と話すと天海もうなずき、「お互いにJBC認可後10年が経過したが、チャンピオン同士で良いタイミングだと思う。自分でも女子注目の対決だと思うので、これから一ヵ月間しっかり追い込んで準備し、面白い試合にしたい」と意気込んだ。
ツナミは今最高の相手と藤岡
その後、40分遅れで藤岡が登場。遅刻を詫びると、「ツナミ選手は昨年のMVP選手でずば抜けたキャリアと上手さを持っているが、私もその時々で最強とやってきた自負がある。国内で組める最高のカード」と対戦を歓迎。試合当日は大阪で前WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)とWBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)のダブル世界戦が組まれているが、藤岡は「初対決の新鮮さでは負けていない。お互いベストに仕上げ、最高の試合を見せたい」と抱負を語った。
これが女子最高峰の対決
黎明期から女子ボクシングを支え、トップ選手として君臨し続けるもこれまで決して交わることがなかった藤岡と天海。ファンはもちろん、関係者も望んだ女子最高峰の対決が10年かけて実現した。