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前WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の木村翔(30=青木)が日本時間26日、中国・江西省撫州市でWBA(世界ボクシング協会)ライトフライ級正規王者カルロス・カニサレス(26=ベネズエラ)に挑んだ。昨年9月に田中恒成(畑中)に敗れ王座を失った木村は3月に上海で再起し、今回2ヵ月の準備期間で階級を落としての世界王座返り咲きを狙った。
カニサレスが試合巧者ぶりを見せつけた
カニサレスは16年12月に当時のWBA王者・田口良一(ワタナベ)と引き分けた後、昨年3月に小西伶弥(真正)と正規王座を争い、判定勝ちで世界王座を獲得。7月にはマレーシアで初防衛に成功し、今回の木村戦が2度目の防衛戦となった。スピード、テクニックに加え、アウェイでも負けなしとメンタルの強さを持つ王者に対し、中国で絶大な人気を誇る木村は初回からプレッシャーをかけ主導権を奪いに出た。すると接近戦は分が悪いと判断したカニサレスは、足を活かす戦法に切り替え右のカウンターで応戦。木村は攻めが単調となり、捉えきれない焦りからか終盤はパンチを空振るシーンが増えた。
木村は決定打に恵まれないまま終了のゴングを聞き、大差の判定負け。フィジカル、パワーで劣るカニサレスが試合巧者ぶりを見せつける結果となった。戦績はカニサレスが23戦22勝(17KO)1分と無敗をキープし、世界戦2連敗の木村は23戦18勝(11KO)3敗(1KO)2分となった。
木村は決定打に恵まれないまま終了のゴングを聞き、大差の判定負け。フィジカル、パワーで劣るカニサレスが試合巧者ぶりを見せつける結果となった。戦績はカニサレスが23戦22勝(17KO)1分と無敗をキープし、世界戦2連敗の木村は23戦18勝(11KO)3敗(1KO)2分となった。
控室で横になった木村
木村は2度目のバッティングで後頭部の痛みを感じて、控室で横になっていた。「自分の力不足です。やっぱりカニサレスには入らせない巧さがあった。思っていた以上にさばかれた。右が当たらなかったですね。どんどん削らないといけないのにそれができなかった。階級を下げた減量の影響は、足をつったりもしなかったのでなかったと思う」。
拳四朗との統一戦を望んだカニサレス
勝利したカニサレスは「木村は確かに強いサムライだったが、テクニックでは自分のほうが上だった。戦った日本人の中では小西が一番強かったと思う。田口とも戦ったし、自分は日本人との戦いで進化しているんだ。次はぜひ拳四朗と戦いたい。身体の調子がよかったし、いいモチベーションを持って臨めたのも、いいパフォーマンスができた秘訣だね」。
採点表