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元日本スーパーフライ級王者の中川健太(三迫)と日本フェザー級5位の岩井大(三迫)、元日本ランカーの福本雄基氏が2日に山梨県河口湖で行われたグローバルプロテニスアカデミーが主催するテニス合宿で、特別講師として招かれボクシングレッスンを行った。
小学生から大人まで50人が参加した
このイベントは、ウィンブルドン選手権出場経験のある、グローバルプロテニスアカデミー校長の綿貫裕介選手がボクシングから学ぶ下半身の連動性、強く安定したショットを打つための体の使い方を依頼し、福本氏が現役選手の中川、岩井を誘い実現したものだ。テニスとボクシングはまったく違った競技だが、下半身から上半身に力をスムーズに伝える連動性、体の使い方はよく似ているという。
充実のメニューを消化した
レッスンは13時半からスタートし下半身の筋トレ、ボクシングの動作説明、シャドーボクシング、ミット打ち、マスボクシング、タッチゲーム、最後に中川と岩井が相手のパンチを避けるだけのスパーリングを人数限定で行い16時半に終了した。
5月18日に復帰戦の中川
イベント終えた中川は、「自分は指導の経験がなく、はじめは少し不安でしたが、子供たちはとても素直で吸収も早くなおかつ、ボクシングを楽しんでくれていたのでうれしかったです。ボクシングの下半身の連動性を、テニスで生かせればという趣旨でしたが、むしろ自分が学ばせてもらうことが多く、他競技との交流はとてもいい刺激になりました」と感想を語った。5月18日(土)に墨田総合体育館での復帰戦に向けて刺激を受けたようだ。
三迫ジムの2人がイベントを盛り上げた
同じく参加した岩井は、「ボクシングをするときの下半身から腕への力の連動は、どうしたらテニスに活きるのかと僕なりに考えました。それを難しくせずに伝えさせてもらいましたが、子供たちの真っ直ぐで純粋な反応はこちらが楽しくなるものです。優秀な生徒たちばかりでしたが、あの中から世界へ飛び出す選手が出ること、そのきっかけに少しでも役立てることを祈ってます」とコメント。充実した一日を送ったと笑顔を見せた。
集合写真
オーダーメイドインソールを販売するスポーツ総合ブランド「JIACRO」(ジアクロ)福本代表は、「テニスとボクシング、まったく違う性質の競技ですが、実際に私もテニスをしてみて通じるところを多く感じました。ボクシング選手だからボクシングだけと、凝り固まった頭ではなく、様々な競技からボクシングに繋がる良いところを柔軟に取り入れてもらい、日本のボクサーたちが発展していけることを願っています」。「これをきっかけに他競技との交流が計れる場を少しずつ作っていけたらと思います」とボクシング界に貢献したいと語った。
イベント終了後には下半身の連動性との相性も良いインソールの体験、計測も行った。
イベント終了後には下半身の連動性との相性も良いインソールの体験、計測も行った。