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世界3階級制覇王者でWBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級2位の井岡一翔(30=Reason大貴)が19日、埼玉県越谷市内の所属ジムで次戦の発表会見を開いた。井岡は6月19日(水)に千葉・幕張メッセイベントホールでWBO同級1位のアストン・パリクテ(28=比)と空位の王座を争う。2年2ヶ月ぶりに日本のリングに上がる井岡は、「再起戦で世界戦ができるのはビックリした。久しぶりの日本のリングで成長した姿を見せたい。背水の陣だと思っているので勝つしかない」と日本初の世界4階級制覇に向けて意気込みを口にした。
負けることは考えていない
昨年大晦日のドニー・ニエテス(比)戦以来の再起戦が世界戦となる井岡は、「後がないと思っているのでこれがラストチャンスのつもりで挑む。勝つしかないのであとは結果を残すだけ。人生をかけて試合に臨む」と固く決意した。
強豪フィリピン人とベルトを争う
パリクテは2018年9月に米国でニエテスと同王座をかけて対戦。一進一退の攻防を繰り広げた末、三者三様の引き分けを演じた。今年1月に22戦無敗のホセ・マルティネス(プエルトリコ)に2回KO勝ちで再起に成功している。173pの長身から繰り出される強打が武器で戦績は28戦25勝(21KO)2敗1分。昨年9月にパリクテの試合を観戦したことのある井岡は、「アグレッシブで若くて勢いがありパンチ力のある選手。身長の高い選手は特に苦手ではない」と印象を語った。
伸びしろを感じている
前戦を振り返った井岡は、「パワー不足は感じなかった。やってきた練習は間違っていなかった」と手応えを口にすると、「戦略的なことを考えていきたい。力強いパンチを2〜3発勇気を出して打っていくようにしたい」と米国合宿で上積みさせる。
ここからは新たな挑戦
井岡は明日20日から米国ラスベガスに約2ヶ月間のスパーリング合宿を行い、試合直前に帰国することを明かした。30歳になり初の試合となるが、「人としてもボクサーとしても大きな節目になる。30代でのボクシング人生の切符を掴むために成長したところを見せ4階級制覇の偉業を成し遂げたい」と決意した。
日本で日本人男子初の4階級制覇を達成する
会見後には3ラウンドのシャドーボクシングの後、佐々木修平トレーナーと4ラウンドのミット打ちを披露。まったく無駄のない動きから息の合ったコンビネーションで快音を響かせた。その後は2ラウンドのサンドバッグ打ちでメニューを消化した。