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OPBF東洋太平洋ミニマム級王者の小浦翼(24=E&Jカシアス)が31日、横浜大さん橋ホールで開催された「E&Jカシアスジム15周年記念大会withDANGAN」のメインイベントに出場。OPBF同級13位のリト・ダンテ(28=比)を迎えて4度目の防衛戦に臨んだ。小浦は初の地元開催のリングで世界をアピールすることができたのか――。
ダンテが新チャンピオン
小浦がジャブから左ボディを決めるが、これまで一度もKO負けのないダンテは、被弾しながらも前に出て右フックを振り回し打ち合いを挑んだ。小浦は角度のある右ボディを繰り出すが、ダンテは右フックをヒットさせ対抗。4ラウンド終了時の公開採点は38-38×2、39-37×1でダンテがややリードした。5回、小浦はダンテの右フックを浴びて膝を揺らすと偶然のバッティングで両目上をカット。中盤、小浦は左ボディから攻めるが、驚異的なタフネスぶりを発揮したダンテは右フック、右アッパーでダメージを与えた。勢いをつけたダンテは手数を増やしてポイントを加点。8ラウンド終了時には77-75×2、78-74×1と挑戦者が差を広げた。9回、小浦は右フックで腰を沈めさせるが、ダンテはショート連打でふらつかせ攻勢に出ると最終12回、コーナーに追い込みパンチをまとめてストップに持ち込んだ。
勝因はハートの強さ
控室に戻ったダンテは、「ボディブローは効いたが我慢した。小浦は上手くて強かったので勝てるとは思わなかった」とアップセットに満面の笑みを浮かべた。これまでスパーリングを含めてダウン経験はなし、驚異の打たれ強さを見せた新王者は、「WBO王者のビック・サルダールが挑戦を受けてくれるなら戦いたい。相手が誰でも世界チャンピオンになる自信がある」と拳を握った。
15戦目で初黒星を喫した
一方、王座から陥落した小浦はダメージが重く、試合後の会見は行わずに報道陣をシャットアウトした。
横浜ベイブリッジをバックに笑顔を見せた
セミファイナルでは内藤未来(26=E&Jカシアス)がライト級6回戦でピロム・ケンプーキアオ(32=タイ)と対戦。サウスポー内藤はジャブで距離を測ると右ボディを好打。初回終了間際に右ボディを決めて先制のダウンを奪うと、2回に連打で2度のダウンを追加しKO勝ちを収めた。
タイ人に圧勝した内藤は、「ボディを打ったら効いているのがわかった。初回が終わってセコンドからGOサインが出たので倒しに行った」と地元での勝利を喜ぶと、「これでA級に上がるが、相手はさらに強くなるので実力を磨いていきたい」と話し、年内での日本ランク入りを目標に掲げた。
タイ人に圧勝した内藤は、「ボディを打ったら効いているのがわかった。初回が終わってセコンドからGOサインが出たので倒しに行った」と地元での勝利を喜ぶと、「これでA級に上がるが、相手はさらに強くなるので実力を磨いていきたい」と話し、年内での日本ランク入りを目標に掲げた。
OPBF王座戦採点表