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[試合後会見]2019.3.13

アトム級アジア頂上決戦

 OPBF東洋太平洋女子アトム級王者の松田恵里(24=TEAM10COUNT)と日本同級王者の鈴木菜々江(26=シュウ)による王座統一戦が13日に後楽園ホールで開催された「VICTORIVA.4」のメインイベントで行われた。技巧派サウスポー松田とファイター鈴木の対照的なスタイルの両者に視線が注がれた。
松田が完勝した
 試合は立ち上がり、鈴木が距離を詰めて打ち合いにいくとサウスポー松田もこれに応戦。鈴木のパンチをかわしてはワンツー、右フックを決め、メリハリのある攻撃でペースを握り、4ラウンド終了時の公開採点で39-37×2、40-36×1とリードした。ポイントを挽回したい鈴木は圧力を強めたが、松田は押し込んでは的確にパンチを当て相手の土俵で完封。大差判定勝ちで王座を統一した。
打ち合うための体の強さを作った
 デビューからわずか3戦目で2冠王者に輝いた松田は、「相手はしつこさが武器だと聞いていたので、最後まで気を抜かずに戦った。前回、効果的に使えた右フックが今回も上手くいった。こんなに早く2本のベルトを獲れるとは思っていなかった。自分のこととは思えないです」と満面の笑みを浮かべた。
格好良いスタイルを目指す
 ジム入門時から松田を手塩にかけて育ててきた鳥海純会長は、「試合前はお前が上のチャンピオンなんだぞと言って送り出した。本当に逞しくなった」と愛弟子の勝利を喜び、「世界へはまだ力が及ばないので、じっくり育ててタイミングの良い時に挑戦させたい」とまずは防衛ロードを歩ませると語った。
 鳥海会長が現役時代に使用していたガウンとトランクスを自分のサイズにリメイクしてもらい、リングに上がった松田は、「鳥海会長とロマチェンコを足したような選手になりたい。鈴木さんから獲ったベルトを防衛していき、さらに上を目指していきたい」と飛躍を誓った。
力をつけてリベンジしたい
 一方、控室に戻った鈴木は得意のインファイトでも完封され意気消沈。「自分の勉強不足、実力不足でした」と大粒の涙を流し、現時点での力の差を痛感した。松岡修会長も「今の鈴木はこのレベルだが、負けず嫌いの彼女だから、いつかはリベンジしたい」と、ここからの再出発を鈴木とともに誓った。
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