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OPBF女子ミニフライ級王者の塙英理加(UNITED)が16日(日本時間17日)、メキシコ・カンクンでWBC(世界ボクシング評議会)女子ライトフライ級王者のイセニア・ゴメス(メキシコ)に挑戦した。愛媛県初の世界王者を目指す塙は2度目の挑戦でベルトを巻くことができたのか――。
試合後の塙
初回から塙がプレスをかけて積極的な攻撃を展開し好スタートを切った。ゴメスも左右を返し激しい打ち合いを見せた。中盤はゴメスがリズムを掴み塙を突き放すが、後半になっても塙は体を振って手数で応戦。しかし8回、ゴメスは右ストレート、左フックで攻勢をアピールすると、9〜10回も塙の圧力を上手く捌いた。フルラウンドの判定は、ジャッジ1者がドローとしたが2者はゴメスを支持。ゴメスが初防衛に成功したが、敵地ながら塙の健闘も光った。
力は出し切った
ベルトに手が届かなかった塙は、「今まで練習してきた通りのことが試合で出せたと思う。今回は初回から落ち着いて行くことができたし、セコンドの指示もよく聞こえました。自分としては手応えがあったのですが、やはり倒さないと厳しいですね。悔しいですが今出せる力は出し切りました。本当は勝って皆さんに恩返ししたかったのですが…」とコメント。傷ひとつない顔が善戦を物語っていた。