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WBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級3位の井上岳志(29=ワールドスポーツ)が20日、米国での世界初挑戦に向け日本を発った。7日後の日本時間27日に米国テキサス州ヒューストンでWBO世界同級王者のハイメ・ムンギア(22=メキシコ)に挑戦する井上は、出発前の成田国際空港で取材に応じ、「最高の練習をして、最高のパフォーマンスを作ることができた。勝てるという会長と自分を信じて最善を尽くす」と決意した。
井上にとって腹筋ローラーは必需品
時差ぼけを防ぐため朝3時に起き、飛行機で睡眠を取ると話した井上は、トランクにサムライカラーで必勝を期し新調した白地に紺のボーダーが入ったトランクス、パックのご飯と梅干、みそ汁、それと毎日の鍛錬に欠かせない腹筋ローラーを忍ばせ準備万端。と思いきや、入場曲を忘れ「あっ!」となるハプニングもあった。
何の不安もない
それでも予定通りの2.5kgオーバーの体重を含め、不安はないと話す井上は、同行する斎田竜也会長、藤原俊志トレーナー、日本ミドル級王者の竹迫司登のサポートを受け現地で最終調整に臨む。
後輩たちのエールを受け感動
「18000人規模の会場はブーイングも凄そうだが、それすらも楽しみたい。勝利者インタビューのコメントも英語で用意して覚えた」と話し取材を終えると、ここでジムの寮生6人が垂れ幕を持って駆けつけるサプライズ演出が。感動と驚きで顔がほころんだ井上は、後輩たちにも勝利を誓い機上の人となった。
打倒! ムンギア
井上が挑むムンギアは、抜群の破壊力を持って31戦全勝(26KO)の戦績をマークし、世界3階級制覇王者サウル"カネロ"アルバレスの後継者としての呼び声も高いスター候補。しかし、まだまだ力任せの面もあり、井上がイメージする超密着型の女郎蜘蛛作戦でスタミナを削ることができれば勝機は十分に見えてくるはずだ。