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WBO(世界ボクシング機構)スーパーウェルター級3位の井上岳志(29=ワールドスポーツ)が18日、都内の所属ジムで練習を公開した。1月26日(日本時間27日)に米国テキサス州ヒューストンでWBO世界同級王者のハイメ・ムンギア(22=メキシコ)に挑戦する井上は、初の世界戦に向け「ここに来てさらに調子が上がり、良いイメージができている」と自信を示した。
この日は当日中継するDAZNの取材も受けた
3度目の防衛戦となるムンギアは、全階級を通じて層の厚いこの階級で31戦31勝(26KO)の戦績を誇り、世界2階級制覇王者サウル"カネロ"アルバレスの後継者としての呼び声も高い新鋭。ファイトスタイルはまだ荒削りだが、強靱なバネから繰り出される右と返しの左フックは、プロでのダウン経験がない井上でも「もらったら終わり」と警戒する。
相手の心をへし折る
その一方、相手の距離を封じ、井上が得意とする接近戦に持ち込んでの体力勝負となれば、若い王者なだけに井上の勝機もかなり上がってくるはず。斎田会長はこれをヒット&アウェイならぬ、ヒット&女郎蜘蛛と名付け、「ハートで負けずに勇気を持って距離を潰してほしい」と期待し、これに井上も「4月から積み上げてきた気持ちは、ちょっとやそっとでは折れない。相手のパンチを殺して逆に心を折ってやる」と気合いを入れた。
竹迫もしっかりサポート
会見後は同門で日本ミドル級王者の竹迫司登、鈴木雅弘と4ラウンドずつのスパーリングを行い、打ち終わりのガードを意識しながら、フェイントを入れてのステップインを繰り返し動きを確認した。斎田竜也会長とのミット打ちを合わせ計12ラウンドを消化し、たっぷりと汗をかいたが、息は最後まで切れることがなく、驚異のスタミナを見せつけた。
右のパンチが強くなったと斎田会長
最後に井上は、リングで腕が上がるイメージはできているかの問いに、「英語でのコメントも考えているが覚えきれない」と白い歯を見せ、「ここで勝たなきゃボクシングを始めた意味がない」と改めて決意を語った。練習終わりで2.5kgオーバー(リミット69.8kg)の井上は、20日に日本を発ち、現地で最終調整を行う。
しっかり水分を摂って汗を出すのが井上流