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[記者会見]2018.12.28

伊藤雅雪が凱旋試合に思いを語る

 初防衛戦に臨むWBO(世界ボクシング機構)スーパーフェザー級王者の伊藤雅雪(27=伴流)が28日、都内のホテルで記者会見を行った。30日に東京・大田区総合体育館で開催される「FUJI BOXING」のメインイベントで指名挑戦者で同級1位のエフゲニー・チュプラコフ(28=ロシア)と拳を交える伊藤は、「これまでは(年末の世界戦は)見る側だった。伊藤をメインにして良かったと思ってもらえるような熱い試合をしたい」と意気込みを口にした。
 試合の模様は当日午後7時からフジテレビ系列で全国放送される。
自分から攻めていく
 黒のジャージ姿で会場に現れた伊藤は、「アメリカという舞台を経験してきて勝って来れたのは自信になっているし、こうして日本に戻って世界戦ができるのを誇りに思っている。充実した状態で試合を迎えることができる」と凱旋試合に胸を躍らせると、「自分がチャンピオンだが挑戦者の気持ちを作って来れた。試合を通して成長して打ち破りたい」。「攻撃と守りを合体させた練習をしてきたので攻め続けてパンチをもらわずに崩していきたい」と7月に米国で世界王座奪取した時と同様、アグレッシブに勝利を目指すと語った。
これからチャリティー募金をしていきたい
 試合当日、会場では特製Tシャツ80枚(1枚3000円)、シリコンバンド250個(1個500円)が販売され、その売り上げすべてとファイトマネーの一部をチャリティー募金することを発表した。以前から実現させたかったと語った伊藤は、「世界チャンピオンになったら実現したいことのひとつだった。周りの方々の協力のおかげで、こうして素晴らしい舞台でチャリティーをさせてもらえることになった」と説明した。
終始落ち着いた表情を見せたチュプラコフ
 念願の世界初挑戦を控えたチュプラコフは、「とても順調にきている。長いボクシングキャリアの中でも重要な試合になる。心も身体も準備万端。日曜日が楽しみだ」と言うと、「世界タイトルを獲ることは非常に大きな価値がある。今まで世界チャンピオンになるためにやってきた。思いをすべてぶつけて戦いたい」とベルト獲得に静かに闘志を燃やした。チュプラコフはこれまでの苦労を思い出すと感極まったのか、時折言葉に詰まる場面も見られた。
明日は前日計量
■試合役員
WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ
レフェリー/ローレンス・コール(米)
ジャッジ/ダニエル・サンドバル(米)、フィリップ・オースチン(オーストラリア)、パトリック・ラッセル(米)
立会人/安河内剛(日本)

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