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WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級2位のペッチ・CPフレッシュマート(タサーナ・サンパッタン/25=タイ)が26日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。12月30日(日)に東京・大田区総合体育館で同級5位の井上拓真(22=大橋)とWBC世界同級暫定王座を争うペッチは、井上について「リングの上は毎回違うので、相手の情報はあえて入れていない」と多くを語らなかった。
この試合の模様は当日午後7時からフジテレビ系列で全国生中継される。
この試合の模様は当日午後7時からフジテレビ系列で全国生中継される。
昨日来日したペッチ陣営
昨日来日した48戦全勝(33KO)を誇るサウスポーは疲れた様子もなく、練習前の会見で「愛すべき国で初の世界戦ができることが嬉しい」と笑顔を見せ、「緊張もなくリラックスしている。体重はリミットまであと3ポンド(1.36kg)。体調も問題ない」とコンディションの良さをアピール。キャリアは12歳でムエタイを始め、17歳でボクシングに転向したと明かした。
会見に同席したチャチャイ氏
続けて井上の印象を問われたペッチだが、映像は9月に行われたマーク・ジョン・ヤップ(六島)との挑戦者決定戦を観ただけとし、得意のパンチを問われても「いろいろ出来る」と言葉を濁した。それでも「(プロ12戦の井上との)4倍のキャリアの差は試合に影響するはず。タイと日本のファンが感動するよう全力で戦う」と誓った。
右フックはムエタイの癖があり?
会見に同席した元WBC世界フライ級王者でトレーナーのチャチャイ・サーサクン氏も「ペッチは一所懸命練習に打ち込む真面目な選手。我々はこの試合のために2カ月間集中して準備をしてきた。井上は強いが勝算は五分五分」と期待を込めた。
軽めの練習で終了
その後、練習に移ったペッチ陣営だが、基本的な動作確認のミット打ちを2ラウンド、サンドバッグを1ラウンドと15分程度で終了。手の内を隠したまま早々にジムを後にした。
クールに攻めていきたいと右:真吾氏
ペッチを視察した井上の父でトレーナーの真吾氏は、「巻き込むような右フックは肘が出てきて怖いが、やりづらいサウスポーじゃない。序盤で見極めればあとは全部対応出来る」と自信を示し、「練習してきたことの8割も出せれば十分。不安もあるが楽しみ」と兄弟同時の世界王者誕生を心待ちにした。