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WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級5位の井上拓真(22=大橋)が21日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。12月30日(日)に太田区総合体育館で同級2位のペッチ・CPフレッシュマート(タサーナ・サンパッタン/25=タイ)と空位のWBC同級暫定王座を争う井上は、練習前の会見で「仕上がりは過去一番。試合が待ち遠しい」と気持ちをはやらせた。
陣営は勝利を確信!
会見に同席した大橋秀行会長は、井上が2年前の世界戦を右拳の怪我で消滅させたことに触れ、「とても長い2年だったと思うが、拓真はこの間に凄い速度で成長した」と目を細めた。相手は48戦48勝(33KO)と無敗を誇る長身のサウスポーだが、階級上の岩佐亮佑(セレス)や和氣慎吾(FLARE山上)といった左構えの実力者と内容の濃いスパーリングをしてきたとも話し、「負けるはずがない」と勝利を確信。父でトレーナーの真吾氏も、「110ラウンドのスパーを消化し、サウスポー対策は万全。手応えはある」と期待した。
兄弟世界王者は家族の夢
3階級制覇王者の兄・尚弥に続く兄弟での世界王者誕生は井上家の夢であり、WBA世界バンタム級王者の尚弥が来年WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)トーナメントに優勝すれば、井上家がバンタム級4団体制覇することになる。その偉業を達成するためにも、井上は「必ず一発で決める」と誓った。
太田トレーナーとのミット打ち
練習では、父と兄が見守るなか、太田光亮トレーナーと10ラウンドのミット打ちに続き、従兄で日本スーパーライト級1位の井上浩樹との2ラウンドのマススパーを披露。ミット打ちでは速いリターンを意識しながら、ボディ、アッパー、右ストレートの強打を炸裂し、仕上がりの良さを感じさせた。
一つひとつのパンチを確認した
練習後の囲み取材で「サウスポーにも慣れてきたし、やりたいことは出来ている。体も2年前よりバンタム級に合ってきたし、一歩一歩上に行けていると実感している」と自信をアピールした井上は、「兄に追いつきたいと思いやってきたが焦りはなかった。今回は技術的な面でも協力してくれているので、結果で応えたい」と夢の兄弟世界チャンピオンに向け闘志を燃やした。
世界にFIRST IMPACTを残す!
このイベントは「FUJI BOXING2018」として当日、夜7時からフジテレビ系列で生中継され、アメリカでの放送も決定。兄がはたした海外進出も視野に入れる井上は、「向こうの人にも注目される試合にしたい」と目を輝かせ、緑のオリジナルTシャツにも書かれた"FIRST IMPACT"を頭に描いた。