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明日10日、後楽園ホールで開催される「DANGAN217」のアンダーカードでは、若きファイターたちが争うふたつの日本ユース王座決定戦がセットされている。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、ライト級の利川聖隆(22=横浜光)と小田翔夢(20=白井・具志堅)、ミニマム級の井上夕雅(19=尼崎亀谷)と石澤開(21=M.T)はそれぞれ一発でクリアし、初のタイトル戦に向け意気込みを語った。
相手の心を折ってやると利川
7月のユース王座予選が評価され8月度月間新人賞に輝いた同級9位の利川は、ライト級リミットの61.2kgで秤を降りると、「調子はバッチリ! このトーナメントで強くなった自分を見せたい」と自信満々にコメント。続けて「小田選手は格上でパンチのある選手だが、真向から潰そうと思う。削りまくって相手の心を折り、ストップに持ち込めれば」と勝利をイメージした。
小田はチャンスがあればすぐに終わらせる
対し、ここまで9戦全勝(8KO)と90%近いKO率を誇る同級4位の小田は、200gアンダーの61.0kgで計量をパス。少し減量疲れの印象を抱かせたが、「初のタイトルが楽しみ。簡単な相手じゃないことは分かっているが、チャンスがあればすぐに終わらせるつもり。セコンドの指示をしっかり聞いて勝ちます」と、こちらもKO勝ちを想定した。
ともに好戦的なタイプだけに、序盤から激しい打撃戦が期待できそうだ。
ともに好戦的なタイプだけに、序盤から激しい打撃戦が期待できそうだ。
石澤は5戦目でのタイトル戦
ミニマム級王座決定戦は、B級デビューの石澤と昨年度全日本新人王で同級10位の井上の対決。リミットの47.6kgを100gアンダーでクリアした石澤は、果物で水分補給すると「前回の決定戦は試合直前に自分の怪我で中止になったが、良い準備ができた。相手はボディ打ちが得意そうだが、負ける気がしない」と強気にコメント。ユース王座は通過点でしかないとも話し、「倒しに行くボクシングで会場を沸かせたい。アマでも獲ったことのないタイトルを獲るのが楽しみ」と自信を示した。
計量後はサイゼリヤと決めていると井上
また、敵地に乗り込んだ井上は余裕の400gアンダーとパスすると、兵庫からの道のりが遠いとぼやきながらも、元気に「調子はめちゃめちゃ良い」とコンディションの良さをアピール。石澤について「顔がごつくて怖いが、思っていたより小さかった。でもスピードはありそう」と印象を話し、「初の6回戦だがスタミナは大丈夫だと思う。尼崎亀谷ジム初のタイトルを獲る。面白い試合にしたい」と抱負を語った。
どちらが無敗で王者に輝くのか
8戦7勝(1KO)1分の井上と4戦全勝(4KO)の石澤の無敗対決は、最軽量級ならではのスピードとテクニカルな攻防が楽しめそうだ。