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元IBF(国際ボクシング連盟)Lフライ級王者で現WBC同級5位のミラン・メリンド(比)が3日、都内のジムで練習を公開した。今回が3度目の来日となるメリンドは、10月7日(日)に横浜アリーナで開催される「FUJI BOXING」で、WBC(世界ボクシング評議会)Lフライ級王者の拳四朗(BMB)に挑戦する。
練習前の会見
昨年5月に八重樫東(大橋)からIBF王座を奪い、大晦日には前WBA王者の田口良一(ワタナベ)との統一戦で激闘を繰り広げ、日本の年間最高試合にもなったメリンドだけに、「日本での試合は好きだし慣れている。拳四朗は確かに素晴らしいチャンピオンだが、経験では私が上回っている。2018年最高の試合にする」と気を吐き、報道陣に鋭い眼差しを向けた。
日本でも活躍したビラモア氏
また、メリンドを指導するアラ・ビラモア氏は、「僅か10戦で世界王座に就いた拳四朗は純粋に優れたボクサーだが、メリンドは田口戦から10ヵ月と、長い期間準備することができた。作戦は秘密だが、この試合で新しいメリンドを見せるよ」とニヤリ。世界王座返り咲きに自信を示した。
10ヵ月前の敗戦は頭にはない!
これに41戦目のベテランも「拳四朗の距離とジャブがポイントになると思うが、彼は経験不足。まだ若い」と拳四朗のキャリア(13戦目)の浅さを指摘。続けて「彼はKOを狙うと話しているらしいが、それはこちらも同じ。私の目標は4団体制覇だ」と意気込んだ。
左にスイッチしてストレートを打ち込むメリンド
会見後はシャドー、ミット打ち、サンドバッグと軽めの練習を行い、早々に切り上げたメリンドだが、ミット打ちでは頻繁に左にスイッチし、偵察に訪れた敵陣営に心理面で揺さぶりをかけた。拳四朗の父・寺地永会長は「確かに田口戦ではスイッチをしていたが」と戸惑いを見せたが、すぐに「拳も前回(ガニガン・ロペス戦)で左対策はやってきたので問題はない。入念にやっているところ見られただけでも収穫」と話し、「リーチは拳の方が上。強いジャブで下がらせていきたい」とイメージしていた。