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WBAアジア・Lフライ級チャンピオンの緒方汐音(寝屋川石田)とOPBF東洋太平洋女子ミニマム級シルバーチャンピオンの塙英理加(UNETED)が2日、寝屋川市内の市民会館大ホールでWBOアジアパシフィック・Lフライ級王座決定8回戦で拳を交えた。開始から猛然と前に出た塙に対して、緒方はどのように対応したのか。
涙の戴冠となった
試合は、塙の突進を8ラウンド捌ききった緒方が空位のWBOアジアパシフィックタイトルを手にした。開始、宣言通りに突進した塙が右のオーバーハンドで先制すると緒方をロープに追いやることに成功した。しかし、緒方もラウンドを追うごとにジャブで対応し、右ストレートから左フックを好打した。塙の突進は止まらないが、緒方が冷静に捌ききって試合終了。最大4ポイント差をつけて緒方が二つ目のタイトルを獲得した。
セコンドの指示で楽になったと緒方
試合後、緒方は「世界戦の経験がある塙選手は本当に強かった」と対戦相手を称え、「2回効いた時がありましたが冷静にできた。ジャブで距離を作れたのが大きいと思います。セコンドの指示もしっかり聞けて本当に良かったと思う」と語り、しみじみとベルトをさすった。
初イベントを成功させた石田会長
初イベントを無事に終えた石田順裕会長は「正直、ホッとしています。最後に本当に盛り上がる試合をしてくれて、緒方には感謝ですね。うれしかったです」と笑顔を見せた。「今後のことは彼女と話し合って決めますが、国内で世界戦ができる権利は得たので、日本でやりたいですね」と世界に挑戦させる意向を示した。
倒したかったと塙
一方、悔しい敗戦となった塙は「敵地ですし、倒さないと勝てないのはわかっていたので」と気丈に話した。「とにかく前に出て打ち込むことだけを考えていましたが、捕まえ切れませんでした」と悔しさをにじませた。
採点表