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WBO(世界ボクシング機構)女子ライトフライ級王者の天海ツナミ(山木)が29日、沖縄コンベンションセンターで開催された「女性が輝く社会支援チャリティー試合」のメインイベントに出場。挑戦者のグレッチェン・アバニエル(比)を相手に初防衛戦に臨んだ。約9年8ヶ月ぶりに故郷である沖縄のリングに上がった天海はジャブで距離を測ると、挑戦者にボディブローを効かせた。
天海が初防衛に成功した
序盤はガッチリとガードを固めた挑戦者にやや手を焼いた天海だったが、ジャブで組み立てるとボディにパンチを集めてアバニエルの体力を削った。すると4回、天海は距離を詰めて怒涛の連打を繰り出しレフェリーストップを呼び込んだ。
会心の勝利にニッコリ!
沖縄で開催された初の女子世界戦をTKO勝利で飾った天海は、「相手がガードを固めたので隙がなかなかなくて、序盤はどうやって攻めようかと迷いがあったが、セコンドからジャブから出していけという指示が出た。そこから持ち直し自分の流れに持っていき、TKOに持っていけた」と試合を振り返った。フィニッシュに持ち込んだ猛攻は「相手の身体が丸まって、もう自分のパンチを見ていなかったし、その前から何度かボディが効いているのが分かったので、これはいけると思いました」と語った。今後は「階級のことなど、またゆっくり帰ってから考えたい」とした。
採点表
池本がセミに登場
セミファイナルでは日本女子フライ級王者の池本夢実(琉球)が女子フライ級8回戦でOPBF東洋太平洋女子フライ級4位のカルレーン・リヴァス(比)と対戦。池本は中盤から試合を優位に進め、決定打こそなかったものの、ジャッジ3者の支持を得て勝利した。
次は王者らしい試合を!
世界ランク入りを目指し、内容を求められる一戦だったが、「動いてくる相手をうまく攻めきれず、コーナーに追いつめたときには急いでパンチが大振りになってしまった。倒せる試合」と悔しがり、「今回のような内容では上にはいけません。もっと練習を重ね、課題を修正して、チャンピオンらしい試合をしたい。そこから東洋太平洋、世界を目指していきたい」とさらなる上のレベルへ進むべく、前を向いた。