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大阪帝拳ジムが期待をかける辰吉寿以輝が27日、大阪市内のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館・第2競技場)で開催された「ドラマチックボクシング」のメインイベントでプロ9戦目のリングに登場した。世界挑戦経験のあるノルディー・マナカネ(インドネシア)を迎えてスーパーバンタム級10回戦に臨んだ辰吉は、開始から練習していたジャブで先制し好スタートを切った。
渾身の左ボディが決まった
試合は、ジャブを先制した辰吉があえてマナカネの距離で勝負を挑み完勝して見せた。ジャブが冴えた辰吉が開始からペースを握ると、マナカネは接近して左右のフックを強振したが、辰吉のガードに阻まれた。すると5ラウンド、マナカネをロープ側に追いやったところで左右のフックから鮮やかな左ボディをめり込ませダウンを演出。マナカネは立ち上がることができず10カウントを聞いた。
頭が当たってイラっとしたと辰吉
試合後、辰吉は開口一番「頭が当たってちょっとイラっとしてしました」と笑顔を見せると、「最初はジャブが当たって良いペースで試合に入れたんですが、途中から相手に付き合ってしまったと思います。特に効いたパンチはなかったのですが、頭が痛かったです」と試合を振り返った。続けて「このままでは、まだまだだと思うのでまた練習を頑張っていきます」と先を見据えた。
吉井寛会長
試合を見守った吉井寛会長は「あのキャリアのある相手にこの試合ができたのは成長でしょう。欲をいえばもう少しパンチの強弱が欲しいけど、今日は良かったと思う」と及第点を与えた。「今後についてはユースタイトルなんかも視野に入れながら、考えていきます」と、次戦のタイトル戦の可能性も示した。
辰吉丈一郎氏
辰吉の父で元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎氏は「まあ、KOで勝てたから良かったんちゃうかな。成長は見られなかった。まだまだやることはあると思うで」と辛口の評価だが、愛息のKO勝利に笑顔を見せ会場を後にした。
ノルディー・マナカネ(インドネシア)
一方、悔しい敗戦となったマナカネは「タツヨシは良いボクサーだった、序盤から左のボディは効いていた、最後のパンチが一番効いて立ち上がることもできなかった。タツヨシはもっと上に行くと思う」と完敗を認めた。