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スーパーライト級戦線の生き残りを懸け、明日2日の後楽園ホールのメインイベントで火花を散らす、日本同級5位の今野裕介(角海老宝石)と8位の稲垣孝(フラッシュ赤羽)が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。ともにアグレッシブなファイトを持ち味とし、日本王座にもチャレンジした経験を持つランカー同士の一戦だけに激闘は必至。駆け引きなしの好勝負が期待できそうだ。
グダグダな試合にはしたくないと今野
昨年この階級で日本王座に挑戦したプロ8年目の今野は、今回が再起2戦目。リミットの63.5sを100g下回り計量を終えると、コンディションの良さをアピールしながら稲垣について「ゴリゴリのファイターだけに巻き込まれないよう注意したい」と話し、その上で「メインを張るからには華のある試合を見せたい。東洋太平洋、WBOアジアパシフィックにも入れるよう結果を残したい」と拳を握った。
稲垣は左ジャブを当てていきたい
一方、15年のキャリアを誇る稲垣は10年10月にフェザー級、11年10月にライト級で日本タイトル挑戦経験を持つベテラン。今野に続いてリミットで秤を降りると、「今野選手は実力のある選手。ただ前に出るだけでは厳しい」と苦戦を覚悟しながらも、「タイトルに絡めるようアピールしたい。どんな形でもいいから勝つ」と貪欲に勝利をもとめた。
右:新座は負けたら引退
セミファイナル前の第3試合では、来月で37歳の引退年齢を迎える市役所職員ボクサーの新座宏(フラッシュ赤羽)が、最後のチャンスとして日本バンタム級15位の金井隆明(ロマンサジャパン)とスーパーバンタム級8回戦で対戦する。
勝ってボクシングを続けると新座
金井のランキングを奪えば現役続行、負ければ引退となる新座(55.2Kg/100gアンダー)は「ボクシングは自分の生きがい。一日でも長く続けられるよう、悔いのないよう精一杯力を尽くしたい」と決意。
金井は全日本新人王以来のホール参戦
対し、前回の試合でランク入りした金井(55.3Kg/リミット)は「前回の僕のように死にものぐるいで向ってくるはず。でも、僕も簡単にランキングを渡すわけにはいかない。敵地なので倒すことしか考えていない」と意気込んだ。はたしてドラマは生まれるのか、この一戦にも注目したい。
なお、第3試合に予定されていた土屋浄司(フラッシュ赤羽)対石井龍輝(船橋ドラゴン)のライト級8回戦は、土屋の棄権により中止となった。
なお、第3試合に予定されていた土屋浄司(フラッシュ赤羽)対石井龍輝(船橋ドラゴン)のライト級8回戦は、土屋の棄権により中止となった。