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OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級11位の三代大訓(みしろひろのり/23=ワタナベ)が20日、東京・ディファ有明で開催された「DANGAN213 第4回日中親善対抗戦」のメインイベントに出場。OPBF東洋太平洋同級王者のカルロ・マガレ(31=比)に挑戦した。ワタナベジム期待の新鋭は6戦目でベルトを獲得することができたのか?
ピンチを切り抜け競り勝った
序盤は左右フックで襲い掛かるマガレに後手になった三代だが、3回になると硬さが取れ、ジャブからワンツー、左ボディを決めて反撃した。4ラウンド終了時の公開採点は38-38×3でイーブン。5回、マガレは右フックから左ボディで腰を沈めると連打で攻勢。ダウン寸前まで追い込まれた三代だが、足を使ってこのラウンドをしのぐと、7回はジャブから立て直しワンツーをヒット。有効打で上回りポイントを稼いだ。8ラウンド終了時の公開採点は77-75×2、76-76×1で三代がリードした。後半は三代が生命線のジャブを軸にワンツーを好打。12回、必死に手数を出すマガレに三代は真っ向から打ち合い、試合終了のゴングを聞いた。採点は割れたがジャッジ2者の支持を得た三代が新チャンピオンに輝いた。
ベルトは重たいです
第44代OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級王者に就いた三代は「採点結果を聞くまではドキドキだった。相手は体が強くて想像以上の強さだった。途中、拳が痛くなったが、最後まで集中して戦うことができた」とジムの大先輩で元WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志氏が、かつて保持していたベルトを肩にかけ声を弾ませた。
控室は喜びに満ち溢れた
明日は担当する井上孝志トレーナーが誕生日で、勝利をプレゼントすることができたと語ると「実力を上げてもっと上のベルトを狙っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。
会見に同席した渡辺均会長は「厳しい戦いになると思っていたが、三代のセンスにかけた。これからもっと伸びていく」と今後の成長に期待した。
会見に同席した渡辺均会長は「厳しい戦いになると思っていたが、三代のセンスにかけた。これからもっと伸びていく」と今後の成長に期待した。
相手はスタミナがあった
一方、2度目の防衛に失敗したマガレは、疲れ切った表情で「クロスファイトだったが、自分が勝ったとも思わなかった。5ラウンドのチャンスでスタミナを使い果たしてしまった」と試合を振り返り、潔く負けを認めていた。
採点表