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3月1日の山中慎介(帝拳)戦を前に大幅な体重オーバーのため王座を剥奪された前WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者ルイス・ネリ(23=メキシコ)は、6月9日にメキシコのバハカリフォルニア州ティファナでジェトロ・パブスタン(28=比)と戦う予定だが、この件に関してWBCが遺憾の意を表明している。ネリは山中に2回TKO勝ちを収めたあと、日本から永久追放処分、WBCからも無期限の資格停止処分を受けている。
ルイス・ネリ
WBCは28日付の公式ホームページで「…マウリシオ・スライマン会長は、ネリが王座を失うことになった問題を修正するか、あるいは制裁を無視して別のかたちでキャリアを続けるか、というふたつの選択肢を与えた。彼はWBCの規制に従うと明言したにもかかわらず試合をするという。そのことを遺憾に思うと同時に彼の判断が変わったと理解している…」と報じている。
ネリがパブスタン戦を強行した場合、WBCとの関係がさらに悪化することは避けられそうにない。賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」への参加も視野に入れていると伝えられるネリだが、はたして受け入れられるのかどうか。