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WBC(世界ボクシング評議会)ライトフライ級王者の拳四朗(26=BMB)が17日、東京・三迫ジムで報道陣に練習を公開した。拳四朗は25日に大田区総合体育館で開催される「FUJI BOXING」のセミファイナルで前王者でWBC同級1位のガニガン・ロペス(37=メキシコ)を相手に3度目の防衛戦に臨む。ロペスとは約1年ぶりの再戦となるが、「完全決着をつける」と自信を示した。試合は当日午後7時57分からフジテレビ系列で全国放送される。
ここをクリアすれば5度の防衛が見えてくる
今回の試合に向けて3月下旬、さらに5月上旬の2度にわたりフィリピン合宿を敢行した。会見に同席した父である寺地永会長は「前にロペスと戦った時は、特長が掴み切れなかったが、それを殺すような試合運びができたら、パンチをもらわず倒せるのではないか。相手の連打に対する足の動きを注意してきた」と日本とフィリピンで合わせて約200ラウンドの実戦練習で手応えを得ていた。
パンチをもらわず当てるだけ
この試合は当初、4月15日に行わる予定だったが5月25日に延期された。それに関し拳四朗は「デメリットはない。メリットは試合が生中継になったこと」と報道陣を笑いに誘った。ベルト奪還に闘志を燃やすロペスに「前回は僅差で勝ったけど、今回は実力も自信もつけたので差を見せつけてKOする」と頼もしい言葉が飛び出した。
タイミングの良いパンチが飛んだ
会見後には日本スーパーフライ級10位の田之岡条(小熊)との2ラウンドのスパーリングを披露。距離を意識しているという拳四朗は、常に足を動かし細かいステップでプレッシャーをかけると、相手のパンチに右ストレートを合わせ好調をアピールした。その後のサンドバッグ打ちでは、テンポの良いコンビネーションを打ち込んだ。
試合後の拳四朗スマイルに期待!
残りウェイトは4kgだが、毎回9kg落とす減量は決して楽ではないという。「(減量は)しんどいがいつものこと。ラスト3日はキツいが辛抱するだけ」と語った。「とりあえずは防衛を重ねていくが、王座統一戦も視野に入れていきたい。勝てば有名になれる」と難敵を退け、先に見えるビッグマッチを目指す。