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[公開練習]2018.5.17

京口紘人に挑むパラス「勝つ自信ある」

 5月20日(日)に東京・大田区総合体育館でIBF(国際ボクシング連盟)ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)に挑戦するIBFライトフライ級10位のビンス・パラス(19=比)が17日、都内のジムで練習を公開した。童顔ながら13戦全勝(11KO)と無敗を誇る挑戦者は「日本で世界戦ができてとても嬉しい」とはにかみながら話し、9戦全勝(7KO)の京口との全勝対決に向け、「より強い方が勝つ。エキサイティングな試合になる」と目を輝かせた。
 試合は同門のWBA・IBF世界ライトフライ級チャンピオン田口良一(31)の統一王座防衛戦とのダブルタイトルマッチとして行われ、当日TBS関東ローカルで午後2時から放送される。
ミット打ちでは快音を響かせた
 練習はウォームアップから始まり、サウナスーツを着込んだままミット打ち、パンチングボールなどを行い、精力的に12ラウンドを消化。85%と高いKO率を生む左フック、ボディはやはり力強いが、パワーだけに頼らず、細かいパンチの打ち分けとフットワークにも長けていた。
隣はトレーナーのベニー・デラベナ氏
 計量2日前にたっぷりと汗を流したことで減量が不安視されたが、会見では「リミットまで残りは3ポンド(1.3s)で問題はない」とパラス。高いKO率の理由を尋ねられ「アイドンノー」とシャイに答えが、KOを狙うかの問いには「京口は強いので倒せるかどうかは分からないが、勝つ自信はある」と拳を握った。
マニーと出会えたから今の自分がいる
 パラスのボクシングキャリアは14歳にスタート。その頃、病の父親の治療費を援助してくれたのが近所に住むマニー・パッキャオで、今も親しく付き合っているとのこと。日頃から「謙虚であれ。神を信じて戦え」と英雄からアドバイスをもらうパラスは、「マニーのサポートには本当に感謝している。すでに父は亡くなったが、これまで育ててくれた母を助けるためにも世界チャンピオンになる」と誓った。
このチャンスをものにする!
 また、パラスに同行したベニー・デラベナ氏と京口を指導する井上孝志トレーナーとは、かつて大阪のジムでともにトレーナーとして働いていた間柄。この縁があって、今回の無敗対決が実現したわけだが、井上トレーナーはベニー氏が育てた危険なルーキーを前にしても「向こうの手の内はだいたい分かる。こちらの対策には問題ない」と絶対の自信を示した。

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