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3階級制覇を目指す前WBO(世界ボクシング機構)スーパーフライ級王者の井上尚弥(25=大橋)が16日、横浜市内の所属ジムで報道陣に練習を公開した。井上は25日に大田区総合体育館で開催される「FUJI BOXING」でWBA(世界ボクシング協会)世界バンタム級王者のジェイミー・マクドネル(32=英)に挑戦する。区切りの一戦と位置づける井上は「見ている人がスカッとするようなKO勝ちで歴史に名を刻む試合をしたい」と語った。
大橋会長も勝利を確信
会見の冒頭、「3階級制覇に向けて今まで以上にバックアップ体制を整えてもらった。ウェイトも残り4kgで減量は順調に進んでいる」と仕上がりの良さを強調した。今回の試合にあたり英国、中国、比国、メキシコから長身のスパーリングパートナーを呼んで調整した。
井上真吾トレーナーによるとスパーリングは80ラウンドを消化。「最初は距離を探りながら戦っていたが、最後の方は躊躇なく懐に入れていたので、自分としては手応えを感じている」と太鼓判を押した。
井上真吾トレーナーによるとスパーリングは80ラウンドを消化。「最初は距離を探りながら戦っていたが、最後の方は躊躇なく懐に入れていたので、自分としては手応えを感じている」と太鼓判を押した。
これまでで一番強い相手
挑戦者として久しぶりにリングに上がる井上は「重圧はあるが、前に挑戦した時より良い練習ができ自信もついている。それを踏まえて自分に期待している」とコメント。「マクドネルは楽な相手ではないと思っている。前半にどれだけダメージを与えられるか。スタートダッシュを決めたい」といつものように積極的に仕掛けたいと話した。
マクドネル対策は万全
会見後はシャドーからミット打ち、サンドバッグ打ちを披露。太田光亮トレーナーとのミット打ちでは、マクドネルを想定して高い位置に構えられたミットに右フックを打ち込むと、強烈な左ボディを叩きこんだ。さらにボディへのショート連打を見せた。
夢の舞台への第1歩となる試合
この試合に勝つと、他団体の世界王者が出場するWBSS(ワールドボクシングスーパーシリーズ)への参戦が予定されているが「オファーも来ているので、勝てば出場する方向で考えている。ただ、まずは25日の試合に集中する」と口にした。
他の日本人世界王者より違うステージにいきたい
「結果どうこうよりも出ることに意味がある。トップ選手と試合することで、自分の力を引き出してくれる何かがあると思う。ボクシング人生においてレベルアップする大会になる」とWBSSへの思いを語った。
バンタム級に上げたことで頬もこけず体調面も問題なし。練習後には時折、笑顔を見せてコンディションの良さをアピールした。
バンタム級に上げたことで頬もこけず体調面も問題なし。練習後には時折、笑顔を見せてコンディションの良さをアピールした。