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5月20日(日)に東京・大田区総合体育館で2度目の防衛戦を行うIBF世界ミニマム級王者の京口紘人(24=ワタナベ)の挑戦者が決定した。23日に所属ジムで会見が開かれ、13戦全勝(11KO)のフィリピン国新鋭、IBFライトフライ級15位のビンス・パラス(19=比)を迎えると発表された。試合は同門のWBA・IBF世界ライトフライ級チャンピオン田口良一(31)の統一王座防衛戦とのダブルタイトルマッチとして行われ、当日TBS関東ローカルで午後2時から放送される。
無敗の挑戦者は京口の価値を高める
パラスは無名の新人だが、フィリピンの英雄マニー・パッキャオとは縁が深い。パラスが子供の頃に父親が目の病気を患い、その際に治療費が払えないパラス家を援助したのがパッキャオだった。パラスは以降、パッキャオのジムでボクサーを目指し、将来パッキャオのような世界チャンピオンになると誓ったそうだ。
今回もいくつかの戦術を練って挑む
2年前に現地でパラスの試合を見たと言う井上孝志トレーナーは、「パンチがあるし必ず上がってくると思った。階級上の選手だけに気を張っていないと危険な相手」と評価した。その上でオファーは井上トレーナー自らが出し、日本で試合がしたいと願っていたパラスは即決。IBFも承認済で、次回のランキング発表でミニマム級に移る。
メキシコから召喚したパートナーとスパー
井上トレーナーは昨今のウェイト問題にも言及し、「たしかに京口はデビュー当時より体が大きくなり、減量もきつくなってきたが、ウェイトのチェックは毎日行っている。チーム一丸となって試合に臨む」と話し、京口にはミニマム級を超えた豪快な倒すボクシングを期待した。
パートナーはキャリア50戦を超える古豪
京口も若く勢いのある全勝挑戦者に対し、「キャリア的には無名の選手だが、いろんな角度から良いパンチを打ってくるし、KO率の高い左ボディには気をつけたい」と警戒。その一方で一般にも分かりやすい全勝対決を歓迎し、「相手の長所を潰すボクシングで圧倒したい。見る人に(僕の)成長を感じてもらいたい。KOにはこだわる」と自信を示した。
万全の準備で試合に臨む
京口はこの日、先週の土曜日に来日したばかりのメキシコ人パートナー、ジョブ・ソラーノ(43)と5ラウンドのスパーリングを消化。ジャブを主体に躍動感のある動きからワンツー、左ボディ、アッパーと多彩なパンチを繰り出していたが、本人は「やりにくい相手に対し、まだまだ効かすパンチが打てていない」と納得がいかない様子。これから調子を上げていき、しっかりと戦術を組み立て試合に臨むと話した。