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22日、福岡・クローバープラザで開催された「ドリームファイトシリーズ」のメインに前WBO世界ミニマム級王者の福原辰弥(28=本田フィットネス)が出場。昨年8月の初防衛戦で王座陥落、11月にタイでWBC王者のワンヒン・ミナヨーティン(タイ)に判定負けと世界戦2連敗を喫した福原は、ミニマム級8回戦で日本同級9位の高橋悠斗(25=K&W)との再起戦に臨んだ。
判定勝ちで福原が再起に成功
試合は、サウスポーの福原が左ボディストレートで飛び込むと一気にペースを奪った。ランキング奪取に燃える高橋も懸命なガードから打ち終わりを狙い右クロス、左フックで反撃に出るが、後半に入っても福原の圧力は弱まる気配を見せず、高橋は左右のボディブローに苦しんだ。福原は最終8回にローブローで減点を課せられたがペースは落とさず、高橋もKOを狙い打ち合いに応じカウンターを当てたが、決定打を奪うまでには至らなかった。終始プレッシャーをかけ続けた福原が最終回の減点をものともせず、77-74,78-74,78-74の判定3-0勝ちで再起に成功した。
決めきれなかったと反省
「格上として圧倒して勝つつもりだった」。控室の会見でこう切り出した福原は「チャンスがあれば倒しに行くと決めていたが、相手も研究していて良いパンチをもらい、見てしまうところもあった。今日は30〜40点くらいの出来、良かったのは勝ったということだけ」と再起を喜ぶよりも反省が口をついた。
ここから成長していきたい
一方、この試合が一ヵ月前に決まったという高橋は「急だったが自分の立ち位置と世界との距離を知りたくてオファーを受けた」と話し、「カウンターの手応えはあったが福原選手は気持ちが強かった。自分はあまり気持ちを出すタイプでは無いが、リスペクトの気持ちを持って打ち合いにも挑んだ。また頑張って行きたい」と肩を落としながらも前を向いた。