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WBC(世界ボクシング評議会)スーパーフェザー級王者ミゲール・ベルチェル(26=メキシコ)は10日(日本時間11日)、生まれ育ったメキシコのキンタロー州カンクンで2度目の防衛戦を行うことになっているが、ここにきて挑戦者がノーランカーのマクスウェル・アウク(ガーナ)に変更されるというニュースが入ってきた。挑戦を予定していた39位のカルロ・マガリ(31=比)にフィリピンのコミッションが許可を出さなかったためという。
もともとベルチェルは元スーパーフライ級王者のクリスチャン・ミハレス(メキシコ)を相手にV2戦を予定していたが、1月下旬になってミハレスが挑戦を辞退。そのため代役を探すことになり、マガリに白羽の矢が立った経緯がある。この東洋太平洋王者は挑戦圏外のWBC39位だが、WBCは事情を考慮して特別承認を出していた。しかし、フィリピンのスポーツ全般を管理するGABが、マガリが1月13日に試合(後楽園ホールで小谷将寿に10回TKO勝ち)をしたばかりであるため、健康面を問題視して許可を出さなかった。こうしたなか代役の代役を探していたサンフェル・プロモーションズにOKの返事をしたのがアウクだったわけだ。
長身サウスポーのアウクは48戦44勝(30KO)3敗1分という立派なレコードを残しているが、世界的な実績となると皆無といっていいは。06年にはるか昔に峠を過ぎた元IBF(国際ボクシング)スーパーバンタム級王者リーロ・レジャバ(南ア)に9回終了TKO勝ちを収めたことはあるが、10年にはリアム・ウォルシュ(英)に12回判定負け、15年6月にはダウド・ヨルダン(インドネシア)に12回判定負けを喫している。以後は4連続KO勝ちを収めているもののWBCの40傑に名前はなく、ほかの3団体でもランク外となっている。相手が二転三転するなか、当のベルチェルは「相手が誰であろうと戦う準備はできている」と意気込みを口にしている。