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WBC(世界ボクシング評議会)は10月31日、バンタム級王者のルイス・ネリ(22=メキシコ)と前王者の山中慎介(35=帝拳)に対し、再戦を行うよう指令を出した。両者は今年8月15日に京都で対戦してネリが4回TKO勝ち、山中のV13を阻止して新王者になった。しかし、1週間後にドーピング違反が発覚し、WBCが調査に乗り出していた。
ルイス・ネリ(メキシコ)
10月31日付のWBC公式サイトによると、ネリは7月27日にメキシコのティファナでVADA(任意のアンチ・ドーピング協会)に採取されたサンプルが禁止物質のジルパテロールの陽性反応を示したことが、山中戦後に判明。ネリ陣営は「連日、大量の牛肉と牛のコンソメを摂取したことが原因と思われる」と弁明した。WBCは調査に乗り出したが、結果として「意図的な摂取かどうかは確定できない」との結論に達した。それ以前にWBCが要求した4回の検査の結果や日本で行った3度の検査が陰性だったことなどが考慮されたという。これを受けWBCはネリと山中に再戦を命じた。再戦までの間、ネリは自身の費用でVADAの検査を受けなければならない。なお、ネリは4日(日本時間5日)、メキシコのティファナでWBCバンタム級8位のアルツール・ビジャヌエバ(比)とノンタイトル10回戦を行うことになっている。