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明日12日、後楽園ホールで開催されるWBOアジアパシフィック・バンタム級タイトルマッチの前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者のジェトロ・パブスタン(27=比)と同級5位の勅使河原弘晶(27=輪島功一スポーツ)は、それぞれリミットの53.5sで一発クリアした。
フェイスオフで睨み合った
昨年2月にタイでプンルアン・ソーシンユー(タイ)が保持するWBO世界タイトルに挑み7回負傷判定負けを喫したサウスポーのパブスタンは、今年7月に高橋竜也(ヤマグチ土浦)と王座決定戦を争い、7回負傷判定勝ちで初のタイトルを獲得した。計量後の写真撮影では勅使河原とフェイスオフで睨み合ったが、その後は笑顔で取材に応じ、「強い相手と聞いているが、もう一度世界に挑戦するためにベルトは渡さない。リングで強さを証明するだけ」と初防衛戦に向け意気込みを語った。
ぶっ倒してベルトを獲る
一方、19戦目で初めてタイトルにアタックする勅使河原は、獲得すれば来年で30周年を迎える所属ジムにとっても初の王者誕生となる。水分を補給しながらパブスタンを一瞥すると、「コンディションは過去最高。何なら今やってもいい。明日はチャンピオンをボコボコにしてぶっ倒す。ベルトは俺のもの」と気を吐いた。
明日は新たなスタート
これまで苦手と公言していたキャリア初のサウスポーとあって不安は残るが、世界王者の岩佐亮佑(セレス)をはじめ、元日本王者の中川健太(レイスポーツ)、世界ランカーの阿部麗也(KG大和)といった名だたるサウスポーとスパーリングを繰り返し、対策は万全。さらに縁あって元世界3階級制覇王者の長谷川穂積氏にも指導を受ける機会があり、ボクサーとしての心構えから練習への取り組み方まで教わり、考え方が一変したそうだ。輪島会長に憧れボクシングを始めた勅使河原は、「僕がジムで最初のチャンピオンになるのも運命を感じる。もちろんここがゴールじゃないが、ベルトは会長に捧げたい。ここからがボクサーとしての新たな第一歩」と決意した。