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12年のロンドン五輪バンタム級銅メダリストの清水聡(31=大橋)が明日2日、後楽園ホールで開催される「第61回フェニックスバトル」のメインで、6月に竹中良(三迫)から逆転の10KO勝ちで東洋太平洋フェザー級王座を奪ったノ・サミュング(25=韓国)にプロ転向13ヵ月、4戦目で挑戦する。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、両者ともリミットの57.1sでクリアした。
大橋会長は一句読んで清水にエール
計量後、所属ジムの大橋秀行会長は、「激戦になるのでは」と明日の試合を予想。続けて、5ラウンド以上の長丁場を経験していない清水に対し、「彼の良さはまだ見せていないが後半にある。良い経験を積んでもらいたい。このまま行けば来年の年末には世界も狙える」と期待した。また、NHKの俳句番組出演を機に俳句に凝りだしたという会長は、「時がきた銅メダルから秋の夢」と一句。会長に「どうだこれ?」と振られた清水は、「行けそうな気がします」と苦笑いを浮かべるしかなかったが、気を取り直して囲み取材に応じた。
先のことは考えず明日の試合に集中
先日の世界戦で敗れはしたが善戦したゼネシス・カシミ・セルバニア(カシミ)とのスパーリングを含め、清水は充実した練習に「これまでで一番良い状態。筋量が増え、減量もスムーズにいった。スタミナも問題ない」と万全の仕上がりを強調。さらにインナーマッスル等のトレーニングによって軸がぶれなくなり、プロでも突出した硬い拳「ダイヤモンドレフト」にパンチ力がだいぶ加わったと自信を示し、「明日は体重が乗ったパンチをしっかり打ち込みたい。必ずタイトルを獲る」と意気込んだ。
チャンスがあればKOを狙う
対し、2戦連続の日本戦を前にノは、初防衛戦のプレッシャーもなく落ち着いた表情で「打たれたら打ち返すだけ。流れを見てチャンスがあればKOを狙う。ベルトは持ち帰る」と静かに闘志を燃やした。