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[発表会見]2017.8.23

比嘉大吾V1戦は再び村田諒太と競演

  先日発表されたWBA世界ミドル級王座戦、村田諒太(31=帝拳)とアッサン・エンダム(33=カメルーン/仏)の再戦のアンダーカードに、WBC世界フライ級チャンピオン比嘉大吾(22=白井・具志堅)の初防衛戦が組まれた。23日に都内のジムで会見が開かれ、比嘉は同級6位のトム・マソン(27=仏)を迎えることが発表された。5ヵ月ぶりとなる村田と比嘉の競演は、10月22日(日)東京・両国国技館で行われ、当日はフジテレビ系列で全国中継される。
私生活も戦いだぞ 大吾!
 比嘉は5月20日の東京・有明コロシアムで36戦34勝(25KO)2敗の戦績を誇るファン・エルナンデス(30=メキシコ)に挑み、計6度のダウンを奪い6回TKO勝ちで世界王座を奪取。所属ジムに設立22年目にして初の世界タイトル(男子正規)をもたらし、25年ぶり誕生した沖縄県出身選手として、具志堅用高会長と凱旋帰郷した際には時の人として騒がれた。
 会見に同席した会長は、3ヵ月経った現在も比嘉のことになると目を細め、その分、世界王者となった愛弟子の私生活が目下の心配ごと。「チャンピオンになって10万円のステーキなんかを食べている。試合が決まって嬉しいが、減量が不安。ネオン街で遊びまわらない、女性と手を繋がないこと。自己管理はしっかり」と比嘉に注文づけた。これに比嘉は、「祝勝会などでたしかに美味しいものを食べる機会は増えましたが、練習もしっかりとやっているし、体重も60sをキープしています」と弁明。それでも5月の世界挑戦では減量に苦しんだこともあり、今回は前回より多くの時間を掛けてウェイトを落とすと話した。
レコード更新は絶対に狙う!
 比嘉に挑むマソンはWBAで12位、IBFでも11位にランクされ、EBU(ヨーロッパボクシング連合)フライ級チャンピオン。戦績21戦17勝(5KO)3敗1分のオーソドックスで、世界挑戦は今回が初となる。映像を見た限りフィジカルはさほど強くはないが、161pの比嘉に対し170pと長身で距離が長く、攻防のメリハリがある選手。安易に踏み込むと右の打ち降ろしを狙われそうだ。
 この挑戦者について、会長が「かなりリズム感があって動きの良い選手。相手のリズムに乗ったら勝てない」と警戒するのに対し、比嘉は「身長にだいぶ差はあるが、苦手なタイプじゃない。懐に入って良いパンチを当てる」とイメージは悪くないようだ。期待されるパーフェクトレコードの更新にも「絶対に狙う。会長と同じ21歳でチャンピンになり、次は同郷の浜田剛史さんが持つ15度連続KO記録を抜くことが今のモチベーション」と気合いを入れた。
今回も村田と同じリングに立つ
 村田と再び同じリングに立つことを聞かれると、「僕が注目されるのは会長と村田さんのおかげ。恵まれている」と感謝し、「ボクシングを通してもっと有名になりたい。多くの人に僕のことを知ってもらいたい」と望んだ。
 比嘉は9月2日から一週間の長野キャンプに入り、ジムに戻りしだい本格的なスパーリングを開始。同門の長身選手、江藤光喜、大湾硫斗、山下賢哉が主にパートナーを務める。比嘉を指導する野木丈司トレーナーは、「対策云々より大吾のポテンシャルを上げることを主眼にやっていきたい」と話した。

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