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OPBF東洋太平洋スーパーフライ級11位にランクされる木村隼人(28=ワタナベ)が19日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド120&DANGAN188」でOPBF東洋太平洋同級王者のレネ・ダッケル(26=比)に挑戦した。前日に全部出し切ると語った木村はタイトルを奪うことができたのか――。
ダッケルが競り勝った
タイトル奪取に闘志を燃やす木村がワンツーを伸ばし積極的な攻撃を展開。対するダッケルはガードを高く上げて打ち終わりに右フックを狙った。4回、木村はプレスをかけて左右のフックを放つが、ダッケルは冷静にパンチを見切ると右アッパーを突き上げポイントを稼いだ。4回終了時の公開採点は38-38×1、39-37×2でチャンピオンが優勢。5回、木村はボディに的を絞り手数を増やしたが、ラウンド終盤にダッケルの右アッパーを浴びてバランスを崩した。7回、ダッケルの巧みなディフェンスにクリーンヒットを奪えない木村だったが、右ボディを決めるとダッケルは失速。続く回もボディを攻め立てダメージを与えた。8回終了時の公開採点は76-76×2、77-75×1でダッケル。10回、木村は徹底したボディ攻撃で後退させるが、決定打を打ち込めず。手数の減った木村にダッケルは右フックから連打で襲いかかった。終盤、息を吹き返したダッケルが有効打を決めて試合終了のゴングを聞いた。最大5ポイント差をつけたダッケルが3度目防衛をはたした。
完璧なコンディションではなかった
木村を破り日本人キラーぶりをみせつけたダッケルは「相手は上手かったがパワーがなかった。パワーがあったら危なかった。ボディは効いたが自分はチャンピオンだから耐えることができた。来年には世界戦を戦いたい」と胸を張った。
途中採点は聞いていなかった
終盤の失点が響きベルトを奪うことができなかった木村は「試合に向けての準備は良かったが、相手のリーチが長くてやりにくかった。情けないです」と唇を噛んだ。今後について「頑張りたい気持ちはあるが一人では決められない」と明言を避けた。
採点表