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元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(29=フレア山上)が19日、「ゴールデンチャイルド120&DANGAN188」のセミファイナルで元日本同級暫定王者の瀬藤幹人(37=協栄)と対戦した。1年ぶりにリングに上がった和氣がどのような動きを見せるのか注目が集まった。
和氣が再起に成功
生き残りをかけたサバイバルマッチは、サウスポーの和氣がフットワークを活かしテンポの良い攻撃で先手を取ったが、瀬藤も追い込まれながらノーモーションの少ない右を返すと、2回以降はトリッキーな動きから左右を繰り出し、コーナーに追い込んでは和氣を攻め立てた。しかし、主導権を握るまでには至らず、徐々に和氣がスピードと回転で差をつけた。すると5回、得意の左ストレートで瀬藤をコーナーに押し込めた和氣は、ワンツー、ボディでラッシュ。捌ききれなくなった瀬藤はタオルの投入によって救出された。
バランスが良くなった
再起戦を飾った和氣は「試合前は周りの期待に応えることができるか不安だったが、試合前にアップしている時にイケるなと感じた。一発で倒そうとすると力んでしまうので、コツコツと当てていこうと思った。少し力んだがそれを上回る良い動きができたと思う」と白い歯を見せた。
昨年末に行われたIBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)の試合はテレビ観戦していたという和氣は「すごく悔しい思いで観ていた。ただ、雲の上の存在というわけではない。今は挑戦できる立場ではないので何も言えないが、世界ランカーになってから大口を叩きたい。スーパーバンタム級には和氣がいるということをアピールしていく」とかつて拳を交えた宿敵との再戦を目指していく。
昨年末に行われたIBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載(角海老宝石)の試合はテレビ観戦していたという和氣は「すごく悔しい思いで観ていた。ただ、雲の上の存在というわけではない。今は挑戦できる立場ではないので何も言えないが、世界ランカーになってから大口を叩きたい。スーパーバンタム級には和氣がいるということをアピールしていく」とかつて拳を交えた宿敵との再戦を目指していく。
最後まで手を出したが…
一方、試合後に盛大な拍手を送られリングを降りた瀬藤は「パンチで記憶が飛んでしまった。試合を思い出すことができない」と話した。瀬藤が所属する協栄ジム金平桂一郎会長は「和氣選手はスピードもキレもいつもよりなく、付け入る隙があったが仕方がない。タオルを投げたタイミングは良かったと思う。できる限りのことはしたと思う」と感想を述べた。