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[試合後談話]2017.7.18

石本康隆が再起戦で魅せた!

 ベルト奪還を目指す前日本スーパーバンタム級王者の石本康隆(35=帝拳)が18日、後楽園ホールで開催された「第563回ダイナミックグローブ」のセミファイナルに出場。124lb(約56.2kg)契約10回戦でフィリピン同級13位のアルネル・バコナヘ(23)と拳を交えた。アンダーカードには帝拳ジム期待のホープ、日本スーパーフライ級11位の梶颯(19)が登場した。
激戦を制した
 初回から10戦8勝(6KO)2敗のバコナヘが右アッパーから右フックを叩き込み先手を取った。2回に偶然のバッティングで眉間をカットした石本は、パワフルな攻撃を仕掛ける相手に守備に時間を費やした。しかし、4回から左ボディでスタミナを削っていくとバコナヘはペースダウン。7回、劣勢のバコナヘは捨て身の攻撃で襲い掛かってきたが、石本は怯むことなく打ち変えすと左ボディからワンツーでついにダウンを奪った。立ち上がってきたバコナヘに連打を浴びせて倒し切った。
今が一番モチベーションが高い
 キツい試合だったと苦笑いした石本は「打ち終わりを狙われたし、効いたパンチもあった。7回にラッシュされたが、ずっと続くと思わなかったのでここは我慢だと思って戦った」と感想を語った。
 現王者の久我勇作(ワタナベ)との再戦を目指す石本だが「無傷で勝てばタイトル戦と言いたかったが、この内容ではみんなに身体のことを心配される。まだ下手くそなのでもっと練習していきたい」とさらなる飛躍を誓った。 
ポルテスのパンチを見切った
 第4試合スーパーフライ級8回戦でフィリピン同級6位のレナン・ポルテス(25)と対戦した梶は、ポルテスの右アッパー、左フックを冷静にブロック。2回になるとジリジリと距離を詰めて左フックを好打。コーナーに詰めて左ボディを突き刺すと痛烈なダウンを奪った。ダメージの深いポルテスは10カウント以内に立ち上がることができなかった。
 
もっと強くなる!
 デビューからの連勝を8に伸ばした梶だが試合後には反省の弁が口を突いた。「前回より冷静に戦えたが、倒してやろうと相手を見過ぎてしまった。練習でやってきたバックステップが出せなくて悔しい」。「この先はそう甘くないのでバランスを良くしてさらに精進していきたい」と前を見据えた。

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