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音楽ユニット、元キマグレンのボーカル榑井勇輝(EBISU)が引退年齢37歳の誕生日を6日後に控えた11日、後楽園ホール開催の「DANGAN187」でサウスポーの針生健克(29=REBOOT)と初勝利を懸けたプロ2戦目に臨んだ。
針生の運動量に適わず
3年半前のデビュー戦は初回KO負けに終わった榑井だが、この日は針生の速攻にガードを固め耐えると、攻撃の切れ間に左ボディからアッパーを突き上げ反撃。しかし豊富な運動量を誇る針生に及ばず、判定負けでリングを降りた。
楽しかった、悔しかった、痛かった!
試合後、榑井は「ボクシングは本当に素敵なスポーツ、やりがいがあった。今日でプロのリングにはもう立てないが、僕が味わえなかったこと、勝つって気持ちいいんだろうな。でも本当に楽しかった。そして悔しかった。そして痛いです」と笑顔で短い現役生活を振り返った。「アーティストとして武道館に、ボクサーとして後楽園ホールに立てて良かった」と感謝し、「明日からボクシングロスになってしまいますね。もう少し早く出会いたかった」と名残惜しんだ榑井は、「これから新しい目標を見つけたい。もしかすると"おやじファイト"に出るかも」と新たなステージでの再起をほのめかした。