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25日(日)、東京・町田市立総合体育館で開催された「THE BOXING SHOW」のメインに井上尚弥・拓真兄弟の従兄、日本スーパーライト級7位の井上浩樹(25=大橋)が登場。日本タイトル前哨戦として13勝(3KO)5敗1分のニル・ウィンラム(32=タイ)を相手に8戦目のリングに臨んだ。
相手はムエタイ王者だったが
試合はサウスポーの井上がフェイントをつかいながら圧力をかけ早々と主導権を握る。すると相手をロープに詰め、ニルがパンチを出そうとした瞬間、井上の右フックがカウンターで命中しダウンを奪った。ルニは起き上がれず、そのまま10カウントを聞いた。これで戦績を8戦全勝(7KO)とした井上は、リング上でインタビューを受け「もう少しやりたかったが、次の試合に勝って、年末にはタイトルマッチをやりたい」と抱負を口にした。
井上は強烈な右フックで沈めた
井上は次戦、2か月後の8月30日に行われる大橋ジム主催イベントで、日本同級9位の青木クリスチャーノ(駿河)とのランカー対決が決定。試合後の控室では、「ベルトが近くなっていると感じる。会長が許してくれるのなら、いつでもタイトル戦がやりたい」と話し、これに大橋会長も「相手はムエタイ王者だと聞いていたので、長引くかなと思ったがその矢先に決めてくれた。本人の自信になったはず。日本でも東洋太平洋でも、もう大丈夫」とGOサインを出した。
年内のタイトル挑戦も確実か
ただし、問題はアニメオタクの井上が入場曲でかけるアニソン。これにはともに入場する井上尚弥も恥ずかしがっていたが、大橋会長は「最近になって良さが分かってきた」とジム公認とも取れる発言。すると井上はここぞとばかりに、試合前の8月25日に行われるアニメライブに行く許可を取りつけていた。
大橋ジムの大型ルーキー中嶋
また、この日の前座では、アマチュアで72勝(30KO)15敗の戦績を残した芦屋大ボクシング部出身の中嶋一輝(23)がタイ人選手を相手にB級デビューをはたした。試合後に緊張しすぎて動きが硬かったと話した中嶋だが、初回に左ストレートで最初のダウンを奪うと、再開後も左から右フックをフォローしノックアウト。デビュー戦を初回KO勝利で飾った。
課題はガード 次は修正します
大橋秀行会長は良いパンチを持っていると褒めたが、ガードの低さを課題として挙げ、第2戦を8月に、以降は2ヵ月おきに試合を組み、プロの水に慣れさせると話した。中嶋も反省点はしっかりと認識し、「次はもっとリラックスして臨みたい。一試合ずつ丁寧に勝っていき、世界チャンピオンになりたい」と抱負を語った。