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デビューから13連続KO勝利でWBC(世界ボクシング評議会)フライ級王座を奪取した比嘉大吾(21=白井・具志堅)が23日、所属ジムで練習再開の会見を開いた。25年ぶりに沖縄出身の世界チャンピオンとなった比嘉は、沖縄本島はもとより高校時代を過ごした宮古島でも一躍時の人となり、挨拶まわりやテレビ主演などで多忙な日々を過ごしていた。
ビデオは50回は見た
比嘉と東京、沖縄間を飛び回っていた具志堅用高会長は、5月20日の世界戦から1ヵ月が経った今でも、ビデオを見直しては喜びをしみじみ感じているとのこと。比嘉も沖縄でのフィーバーぶりを喜び、これからさらに名前を売っていきたいと話した。
一緒にバラエティには出たくないと会長
ただし、具志堅会長は比嘉とテレビには出たくないと発言。これは、沖縄で一緒にテレビ出演した際、誰と会っても物怖じしない比嘉の肝の太さを見て、「オレ食われちゃうよ」と対抗意識を燃やしてのもの。また、比嘉が地元・浦添市の一日警察署長を任された際、比嘉が開口一番、「先日は友達がお世話になりました」と挨拶したエピソードを明かし、「いくら地元の友達が捕まったからといって普通言わないでしょ」と驚いていた。
KOはこれからも狙い続ける
誰からも愛されるキャラクターと相まって大物振りを見せつけている比嘉だが、気になるのは今後のプラン。具志堅会長は年内に初防衛戦を、その後はターゲットとするWBA同級王座の井岡一翔(28=井岡)との統一戦を希望した。ただし、比嘉は以前から減量苦によりこの階級には長く止まれないと話しており、「一年間はフライ級で行くと会長と話しているが、ひとつ上げればライバルも多くなるし楽しみ」と複数階級制覇に意欲を示した。
ジャブとワンツーの精度を高めろと指示
会見後は、ジャドー、ミット打ち、サンドバックなどで精力的に汗を流すと、具志堅会長が見つめるなか、王者ファン・エルナンデス(メキシコ)を6度倒した豪拳を次々に繰り出し快音を響かせていた。最後に「倒すボクシングはこれからも目指します」と話した比嘉。ボクシング界の新スターがこれからどこまで突っ走るのか楽しみだ。なお、比嘉は来月4日から10日まで千葉でキャンプを張り、次戦に備える。
KO記録の更新は狙うが、比嘉はパンチだけじゃないぞ