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[ニュース]2011.2.21

勝者のコメント

 日本のファンも気になるWBC・WBO世界バンタム級タイトルマッチ、勝者のコメントはこちら。
ノニト・ドネア
 19日、フェルナンド・モンティエル(メキシコ)に衝撃的な2回TKO勝ちを収め、WBC&WBO世界バンタム級新王者になった"フィリピーノ・フラッシュ"ノニト・ドネア(比)は、試合直後にリング上で喜びを語った。
 話はパウンド・フォー・パウンドへと進み、1位とされる同じフィリピンの大スター・マニー・パッキャオと比較されると「彼の功績によって自分も大舞台で活躍できるようになった。尊敬している。私は万年2位で十分満足している」と、はにかんだ様子だった。インタビュアーから、その大先輩パッキャオと戦ってみたいか?と意地悪な質問を受けると、間髪いれずに「No Way!(絶対に嫌だ)」と答え、会場の笑いを誘った。
2本のベルトを掲げ
 ふたつのベルトを携えて会見に臨んだドネアは「以前から2ラウンドにKOすると言っていたけれど、正直言って本当にこんなに早く倒せるなんて意外だった。倒した左はパーフェクトな一発だった。私がスーパースターかって? いや、自分ではそんなこと思ってもいないし、そういうことはみんなが決めることだしね。今後についてはキャメロン・ダンキン氏(マネージャー)と相談しながら決めていくことになると思う。将来的にはバンタム級だけでなく、135ポンド(ライト級)まで可能性を探っていきたい」。
歓喜のドネア
 コメントの一つひとつはボクサーとしての自信を裏付けるものではあるが、殊勝な人物らしくリング上と一転して口調と表情は優しそうだった。
最後はレフェリーストップ
 そして検査のため会見に出席しなかったモンティエルにも気遣いをみせた。
「モンティエルは勇敢で素晴らしい選手。ハートの強さも誰もが知っているはず。チャンスを与えてくれたことに感謝している」。
狙っていた左フック
 さらに会見終了後には当サイトに「フィニッシュ・ブローは狙っていたパンチ」とジェスチャーを交えて説明。
「モンティエルは小さく上下にリズムを刻む選手で、得意の左フックを狙ってくるときは体を左側に傾けてくるクセがある。そのタイミングに右でブロックして、次のパンチに合わせて左フックを当てようと考えたんだ。どんピシャリだった」。
 そして当サイトのカメラマンが撮影したダウンシーン、フィニッシュシーンの写真がパソコンに映し出されるのを覗き込み、「スゴーイ!スゴーイ!」と、まるで他人事のように日本語で感嘆の声を上げていた。
 傷ひとつない顔で話した3階級制覇王者は最後に、「日本にはたくさんの友達がいるので、私の試合をテレビで見てくれると思う」と加えた。そして、日本語で締めくくった。 「みなさん、ありがとう。日本語、少しだけ。勉強しているところ。どーも、ありがとう」。

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