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東洋太平洋フライ級3位の中山佳祐(28=ワタナベ)が13日、後楽園ホールで開催された「DANGAN185」のセミファイナルに出場。リチャード・クラベラス(27=比)の持つ東洋太平洋王座に挑戦した。試合は中山がスピード感のあるテンポのいい攻撃で初回からペースを握った。 また、この日の聖地には日本王座5階級制覇チャンピオンのジュニア、湯場海樹(都城レオ)が登場、プロ2戦目を迎えた。
採点表
サスウポー中山がフットワークを駆使し、ワンツー、左ボディでペースを握った。クラベラスはプレスをかけて反撃するが、動き回る中山についていけず。中山が優勢に見えたが4ラウンド終了時の公開採点は38-38、39-37でクラベラス、40-36で中山とそれぞれ割れた。中盤、クラベラスは右ストレートから接近戦に持ち込むが、真っ向から受けて立った中山は回転力で上回りロープに詰めて連打でダメージを与えた。8ラウンド終了時の公開採点は1者が76-76としたが2者は78-74で中山がリード。劣勢のクラベラスは圧力を強め左フックで逆転を狙ったが、中山は最後まで足を止めることなくメリハリのある攻撃を見せた。採点は割れたが中山の有効打が評価され新チャピオンに輝いた。
コンビを組む小口忠寛トレーナーと喜んだ
タイトル初挑戦で栄冠を勝ち取った中山は「最後まで足を止めずに戦えた。練習通りです。打ち合いにいこうとしていたのをセコンドがストップしてくれた。ベルトがあるのがまだ信じられません」と声を弾ませた。今後は守る立場での戦いとなるが「大切なベルトなので絶対に渡さないです。これからしっかり防衛していきます。頑張ります!」と決意を口にした。
中山の勝利を見守った渡辺均会長は「(中山に)キャリアがあったから挑戦させたが、中山には悪いが分が悪いと思っていた。こんなに不利な予想の中で勝ったのは久しぶりで最高の気分。九州のジムから移籍してきた中山は、寡黙だが真面目でよく練習していた。今日はみんなで力を合わせた結果だね」と殊勲の勝利を手放しで喜んだ。
中山の勝利を見守った渡辺均会長は「(中山に)キャリアがあったから挑戦させたが、中山には悪いが分が悪いと思っていた。こんなに不利な予想の中で勝ったのは久しぶりで最高の気分。九州のジムから移籍してきた中山は、寡黙だが真面目でよく練習していた。今日はみんなで力を合わせた結果だね」と殊勲の勝利を手放しで喜んだ。
相手は強かったが…
一方、タイトル防衛に失敗したクラベラスは「相手の頭が右肩に当たり途中から痛みとも戦った。左ストレートは強いと思ったが採点はドローだと思った。またリターンマッチをしたい」と唇を噛んだ。
湯場のプロ2戦目
アンダーカードには日本5階級制覇王者を父に持つ湯場海樹(都城レオスポーツ)が62.0kg契約6回戦でベナー・サンティグ(比)と激突。初回、ベナーのパンチを見切ったサウスポー湯場は左ストレートから返しの右フックでダウンを奪うと立ち上がってきたベナーを冷静に仕留めた。
倒して気持ちよかった
東京と故郷である宮崎合わせて約150人を背に豪快なKO勝ちを飾った湯場は「1ラウンドは様子を見ていこうと思ったが、前に出てきたのでパンチを合わせた。倒した右フックは手応えがあった」と笑顔を見せた。A級に昇格した湯場は「決められた試合を勝っていきたい。今年はあと数戦あると思うが全勝で終わらせたい」と抱負を語った。