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[発表会見]2017.5.23

亀田和毅の次戦は日墨3男対決

 今年3月に4年ぶりの国内復帰をはたした、元WBO(世界ボクシング機構)バンタム級王者で現在はスーパーバンタム級で4団体にランクされる亀田和毅(25=協栄)の次戦が決定した。23日に所属ジムで会見が開かれ、7月10日(月)後楽園ホールで開催される「A-sign.Bee.5」のメインでイバン・モラレス(25=メキシコ)と56s契約ノンタイトル10回戦を行うことが発表された。また、アンダーカードでは同ジム所属のOPBF東洋太平洋ライトフライ級1位、矢吹純(26)が出場することも伝えられた。
モラレスとの試合が決まった和毅
 サウスポーのモラレスは長兄に4階級制覇王者のエリク・モラレス、次兄に元WBO世界スーパーフライ級王者のディエゴ・モラレスを持つ、和毅と同じ3兄弟の末弟。奇しくも日墨の3男対決となったが、イバンは昨年4月に敵地イギリスでIBF世界バンタム級王者リー・ハスキンスに挑戦するも判定負けを喫し、亀田3兄弟に続く世界で2例目の3兄弟世界王者誕生とはならなかった。今回は3兄弟で来日を予定しており、試合当日は両陣営で3兄弟が揃う、世界的にも稀な一戦となる。
和毅の世界再挑戦は4団体がターゲット
 この試合を世界前哨戦と位置づける和毅はまず、前戦から期間を空けずに試合ができることを喜んだ。33戦31勝(19KO)2敗のイバンについては「メキシコでは有名なボクシング一家。身長が高く、ボクシングをしながら打ち合ってくる選手」と評し、久しぶりのサウスポー対決ながら、「考えすぎたらできない。自然にやれば右も左もいっしょ」と苦手意識を払拭。「まだ一度も倒れたことはないらしいが、きっちりと倒して世界をアピールする」と意気込んだ。
和毅は180°変わったと興毅氏
 弟のチーフトレーナーを務める元3階級制覇王者の興毅氏は、「世界戦を前にサウスポーの実力者とやりたいと和毅自身が希望した。前戦と比べ人が変わったように良くなっている。今度の公開スパーリングではみんなびっくりすると思いますよ。いよいよ(世界再挑戦の)スタートラインに立てるかな」と成長に手応えを感じていた。
階級を落としてのタイトルを狙う矢吹
 また、現在交渉中としたうえで、次戦が日本女子ミニマム級初代王座決定トーナメント戦になる予定の矢吹は、「7戦やって、ようやくタイトルに挑戦できて嬉しい」と喜び、「女子がもっと盛り上がるよう、見て楽しいとか面白いと言ってもられるような試合を女子の先頭を切ってやっていきたい。魅せるボクシングがテーマ」と抱負を語った。
成長著しい二人に期待!
 これに興毅氏も「純ちゃんには実力と華がある。あとは知名度だけ」とし、漫画「あしたのジョー」の同名の主人公、矢吹丈にもじって「あしたのジュン」と命名。女子人気向上の一翼を担う選手に成長してほしいと期待した。

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