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OPBF東洋太平洋ヘビー級王者の藤本京太郎(30=角海老宝石)が8日、後楽園ホールで開催された「角海老ボクシング」のメインイベントに登場。指名挑戦者のヘルマン・パーセル(22=豪)を迎えて初防衛戦に臨んだ。空位のWBOアジア・パシフィック王座戦も追加されたこの試合。日本王座も保持する藤本は3本のベルトを巻くことが出来たのか――。
パーセル陣営がタオルを投入
藤本がジャブでリズムを作って、上下にワンツーをヒット。しかし、パーセルも力強い左右フックで藤本に襲い掛かった。4回終了時の公開採点は1者が39-37で藤本を支持したが、残りの2者は38-38でイーブン。5ラウンド、藤本はパーセルの右フックを浴びピンチに陥ったが、距離を取って後続打を回避すると、次の回から藤本は的確にパンチを当てダメージを与えた。8ラウンド終了時の公開採点は77-75×2、78-74で藤本がリード。9回、藤本の攻勢が続いたところでパーセル陣営がタオルを投入した。藤本がOPBF王座の初防衛を果たすともにWBOアジアパシフィック王座を獲得した。
ヘビー級3冠王者が誕生!
3本のベルトを手にした藤本は「相手の何ともいえないリズムに合わせてしまいやりづらかった。揉みあって倒れた時に腰を痛めてしまった。しっかり倒せなくてすみません」と反省しきり。「次はもっと頑張りますので記事は甘めにお願いします」と報道陣の笑いを誘った。
萩森健一マネージャー
会見に同席した萩森健一マネージャーは「(WBOヘビー級王者の)ジョセフ・パーカーに次の防衛戦の相手に指名してもらえるように挑戦状を出したい。世界王者になってから戦いが慎重になっているので意外とチャンスがあるかもしれない」と日本人初の世界ヘビー級タイトルに挑戦させたいと話した。
キャリアの差を感じた
序盤は強烈なパンチで藤本を脅かしたパーセルは「相手は良い選手で自分は失うものが何もなかったので、イチかバチかの試合をした。パンチをたくさんもらってしまったのでタオルは仕方がない」と肩を落とした。
採点表