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昨年9月に世界戦を経験したIBF世界スーパライト級14位の小原佳太(30=三迫)が13日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルに出場。ウェルター級8回戦で元WBOアジア・パシフィック同級王者のラリー・スィウー(34=インドネシア)を相手に再起戦を行った。
慎重な立ち上がりを見せた小原だったが、5回に右ストレートを決めてロープに追い込み連打で見せ場を作った。KOに期待がかかる小原はボディから攻め立てたが、スィウーも迫力のある右を返し小原に肉薄した。小原が2〜5ポイント差をつけて判定勝ちで再起戦を飾った。
良い経験になった
左目を腫らしエンスウェル(金属製腫れ止め器具)を当てながら会見に応じた小原は「攻撃が雑になってしまった。前回の試合の恐怖心が付きまとって、戦いに心の迷いがあったのでダメですね」と厳しい表情を見せた。今後について「世界戦や世界挑戦者決定戦が決まるならスーパーライト級で戦いたいが、国内で試合をするならウェルター級でやっていきたい。僕と戦ってもメリットはないと思うが、挑戦できるなら日本や東洋王座を狙っていきたい」と決意を口にした。
ラリー・スィウー(インドネシア)
強打の世界ランカーと最後まで打ち合ったスィウーは「小原はタフで強かった。近い未来に世界チャンピオンになるだろう」と力の差を認めた。
日本を卒業した益田の無冠戦
第4試合に登場した前日本バンタム級王者の益田健太郎(34=新日本木村)はロメロ・オリベロス(21=比)と120lb契約(54.4kg)で対戦。益田はゴングと同時に左右のフックで襲いかかると、オリベロスはガードでしのぐのに精一杯になる。ペースを掴んだ益田は左ボディから右フックを決めて先制のダウンを奪うと、立ち上がってきたオリベロスを再び倒し最後は右フックで試合を終わらせた。
新たなベルトを狙っていく
圧巻の初回KO勝ちとなった益田は「今回は勝ち方にこだわった。丁寧に攻めようと思ったが、相手が効いているのがわかったので倒せる時に倒しておこうと思った」と冷静に試合を振り返った。「パンチが大振りになったのでそこを修正していきたい。走り込んで足腰を鍛えて欲を我慢して次の試合に臨みたい」とさらなる飛躍を誓った。