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[引退会見]2017.3.30

細川貴之次戦が引退試合

 前東洋太平洋スーパーウェルター級チャンピオンの細川貴之(六島)が30日、復帰戦を4月9日(日)に控えて会見を行った。開口一番、「次の試合を最後に引退します」と細川が突然の進退報告。「体力の限界、気力もなくなり、引退することになりました」と昭和の名横綱の引退会見のフレーズを引用して、照れを隠した元IBF(国際ボクシング連盟)世界ランカー。ホッソンの愛称で愛されてきたが、次戦を最後にグローブを吊るす。「桜が咲く頃に一人のゴリラが散ります」と笑いを誘って、しめっぽい空気は避けた枝川孝会長。二人三脚で、一度は世界の頂点を目指した、二人の挑戦も次戦で見納めとなる。
枝川孝会長
 枝川孝会長は会見で、以前より目の怪我があり細川には引退を勧告していたと話し「このジムを立ち上げた時からの創立メンバーの細川やから、寂しい気持ちもあるけど、これ以上やると危険、子供もおることやし、早く第二の人生のスタートを切る方が良い」と愛弟子の引退に納得した様子で語った。細川のラストマッチは4月9日(日)の六島ジムのイベント「You will be the champion7」セミファイナルで予定されていたが、メインイベントに繰り上がったことも併せて発表された。「最後はKOで倒してもらわなかったら困るな」とラストマッチに注文をつけた。
細川貴之
 続いて細川は「次の試合、そして大石選手へのリベンジを考えて練習していましたが、目の調子が悪く、別に、今は目の病気とかではないのですが、先のことを考えて次の試合を最後に引退することに決めました。4月9日が最後の試合になりますので、皆さん応援に来てください」と語った。
ほっそん、お疲れ様!
「こんなセンスのない選手が3回もベルトを巻くことができて、六島ジム枝川会長、トレーナーには本当に感謝しかないです。これからも、後輩のために何かできればと思っています」と話し「今後はとりあえず応援していただいていたスポンサーの方々に挨拶に行って、その後、何をするか考えます」と落ち着いた様子で語った。
 現時点での戦績は44戦28勝(9KO)11敗5分。日本と東洋太平洋のベルトを巻いたこともあるホッソンは、IBFアジアスーパーウェルター級チャンピオンにも輝いた。

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