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15日、後楽園ホールで開催された女子イベント「第4回DANGAN-LADIES」のメインでOPBF東洋太平洋女子スーパーバンタム級王座決定戦が行われ、同級1位の後藤あゆみ(28=ワタナベ)と同級2位キム・アクタブ(24=比)が激突した。5戦全勝4KOで初のタイトル戦を迎えた長身サウスポーの後藤は立ち上がり、左右を振り回すアクタブに対し、長いリーチを活かしての左ストレートを当てたが、相手の強烈な踏み込みに後が続かず。思わぬ苦戦を強いられた。
苦戦しながらも確実にポイントを取り判定勝ち
それでも相手の打ち終わりを狙い、ワンツーの連打で攻め続けた後藤は、有効打こそ奪えなかったものの4回までの途中採点を38-38、40-37、40-36の2-0リードで折り返した。中盤、アクタブがスタミナを落としガードを固め守りに入ったが、一発を狙っているだけに後藤は迂闊には仕掛けられず、膠着状態が続いた。7回、スタミナが回復したアクタブは再び左右の強打で襲いかかるが、後藤も被弾しながらワンツー、ボディを返し主導権を譲らなかった。最後は足を使い危険ゾーンを回避した後藤は、78-75、79-73、80-73の判定3-0勝ちでOPBF王座を獲得した。
アクタブはパワーファイトで会場を沸かせた
最後まで逆転を狙い奮闘したアクタブは「ゴトウは背が高くて距離が遠いのでパンチが当たらなかった。ストレートが強かった。ただ、自分の戦いには満足している。機会があるならまた日本で試合がしたい」と時折笑顔を見せながら試合の感想を口にした。
後藤が6戦目でOPBF王座を獲得
一方、初のタイトルを手にした後藤だが、アクタブとは対照的に硬い表情での会見となった。「顔は死守できた」と取材陣の笑いを取るも、「あそこまで振り回してくるとは想定していなかった。打ち終わりを狙うだけになってしまった。準備不足でした」と心からの笑顔はなく反省に終始。石原雄太トレーナーも「いい経験にはなったが、上を目指すならもっと自分から仕掛けていかないと。ボディを打ち込む場面はあった」と課題を提示した。
香港プロモーターは後藤を高く評価
今後について渡辺均会長は、「世界はまだ先。もっとキャリアを積ませたい」と話し、早くも次戦を報告。詳細は後日発表となるが、この日、会場に訪れた香港の有力プロモーターの希望により、後藤は5月13日に香港で試合を行うことが内定した。
最後に笑顔を見せた
この試合にタイトルが懸けられるかは未定だが、後藤は「チャンピオンにふさわしい実力をつけていきたい」と更なる精進を誓った。