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[試合後談話]2017.3.4

岡田博喜の無冠戦

 4日に後楽園ホールで開催された「第559回ダイナミックグローブ」のセミファイナルには前日本スーパーライト級王者の岡田博喜(27=角海老宝石)が出場。65.0kg契約8回戦でフィリピン同級11位のロデル・ウェンセスラオ(23)と拳を交えた。日本王座を返上して世界に標準を合わせた岡田がどのような戦いを見せたのか――。
実力差を見せた
 初回、岡田は鋭いジャブからワンツーをねじ込み早くもペースを掌握。2回、ウェンセスラオがコーナーに詰めて連打したが岡田は鉄壁のディフェンスで回避。しかし、右フックを強振してくるウェンセスラオに手を焼いた。。中盤、岡田がジャブで距離を作りダメージを与えていくと7回、体力の落ちてきたウェンセスラオに右ストレートから左ボディで先制のダウンを奪うと立ち上がってきたところを冷静にフィニッシュした。
試合前は緊張した
 デビューからの連勝を15に伸ばした岡田は「今日はKOを狙っていなかった。最終ラウンドにラッシュをかける作戦で、それまではボディを叩いていこうと思ったら良いタイミングでボディが当たった」と冷静に試合を分析した。試合前は相手の対策より自分の武器の底上げをしてきたという岡田は「次の試合でOPBF王座かWBOアジア・パシフィック王座に挑戦したいですね」とベルト獲りを宣言した。
ボディへのパンチが強かった
 強烈なボディブローを食らいキャンバスに沈んだウェンセスラオは「途中でスタミナが切れてしまった。2ヶ月ぐらい練習したらもっと戦えたと思う。以前に戦った小原(小原佳太=元日本・OPBF同級王者)と同じくらいの強さだと思う」と試合の感想を口にし、岡田の実力を認めた。
トップアマの斎藤がプロ3戦目
 第1試合はライト級8回戦でアマチュア97戦、高校2冠の実績を持つ斎藤一貴(24=角海老宝石)が登場。ジミー・ボルボン(フィリピン)を迎えてプロ3戦目を行った。初回、斎藤はジャブを飛ばしリズムを掴んだが、ボルボンの左フックを浴びてダウンを喫する波乱の展開。しかし、2回以降は左ボディからワンツーをヒットし流れを変えた。一方的に攻めた斎藤は6回、左ボディをめり込ませKO勝ちした。
ペース配分を考えて戦った
 初回に予想外のピンチに陥った斎藤は「ダウンしたパンチは何をもらったかわからなかった。効いてしまい少し焦ってしまった」と苦笑い。「セコンドからジャブから組み立てていこうと指示が出て立て直すことができた」と試合を振り返った。ジム期待のホープは「自分にとってベストなライト級で早く日本ランカーと戦いたい」と抱負を口にした。

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