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WBO世界ミニマム級暫定王者決定戦が26日、熊本県上天草市で開催された。ランキング1位のモイセス・カジェロス(メキシコ)と拳を交えたのは、ランキング2位で熊本県出身の福原辰弥(本田F)。熊本県内でボクシングの世界戦が開催されたのは34年ぶり。熊本県下のジムから世界チャンピオンが誕生するのは初めてのこと。会場には2500人の地元ファンが集まった。
採点表
昨年の震災から復興を目指している熊本県に勇気を与える嬉しいニュースが飛び込んできた。WBO世界ミニマム級暫定王者決定戦が26日、熊本県で開催され、地元出身の福原辰弥(本田フィットネスジム)がトップコンテンダーのモイセス・カジェロス(メキシコ)を判定2-1で下して、熊本県のジムに所属する選手としては、初めて世界チャンピオンとなった。熊本県で世界戦が開催されたのは34年ぶり。
熊本県で34年ぶりに世界戦
目には熱いものが光った福原辰弥の試合後会見。「皆さんの声が聞こえたので、立っていられました」と、劣勢となった場面でも踏ん張ったリングを振り返った。「正直、厳しい試合でした。カジェロス選手は思っていたよりタフでしたね。ボディも前半は効いていました。本当にみなさんの応戦が力になり勝つことができたと思います」と汗を拭った。「今後のことはわかりませんけど、一戦一戦防衛を重ねていけたら良いと思っています」と、早くもチャンピオンとしての覚悟を口にした。
福原と本田会長
会見の席に同席した本田憲哉会長は「世界チャンピオンになったと言われてもまだピンとこない。でも、福原は頑張って、何回か防衛してくれると思う」と愛弟子を労った。カジェロスの印象を聞かれると「ビデオで見ていたよりタフで強い選手でしたね。途中は倒されるかと正直思っていました。よく頑張ったと思います。勝った要因は、真面目に練習したことです。これからも、サイドの動きとかを練習して強いチャンピオンになるよう頑張ります」と喜びを語った。
カジェロスと福原辰弥
一方、悔しい敗戦となったカジェロスは「フクハラは強い選手だったが、判定には納得いかない」と、僅差判定負けに悔しさを隠しきれなかった。「前半で(福原は)ボディが効いていたので、倒しに行ったが彼は復活してきた。また、世界チャンピオンを目指した頑張るだけだ」と力なく会見を終えた。
おめでとう!福原辰弥(本田F)