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[公開練習]2017.2.24

山中が「神の左」なら私は「神の子」

 3月2日(木)に東京・両国国技館でWBC世界バンタム級王者の山中慎介(34=帝拳)に挑む同級9位のカルロス・カールソン(26=メキシコ)が24日、都内のジムで練習を公開した。デビュー戦での黒星以降、22連勝中(13KO)と勢いのあるカールソンは練習前の会見で、標高3600mの高地で6ヵ月間トレーニングをしてきたと話し、万全の仕上がりを強調。キャンプではビデオを見ながらサウスポー対策に取り組んできたと明かし、「山中は本物のチャンピオン。バンタム級ではナンバーワンの実力者だが、私は自分のボクシングをし、勝つことだけを考えている。山中には良い状態でリングに上がってもらいたい」と自信を示した。
信仰心の厚いカールソン
 続けて、自身のトレーニングウェアに聖書の一節を刺繍するなど信仰心の厚い挑戦者は、「山中に"神の左"があるのなら私は皆と同じ"神の子"。7歳の娘と2歳の息子、そして自分のためにベルトを獲る」と意気込み、用意された山中のパネルに向って拳を握りしめた。
ペレス氏とのミット打ち
 サウナスーツを着込んだ1時間半ほどの練習では、入念なウォーミングアップからシャドー、ミット打ち、サンドバックなどでタップリ体を動かし汗を流した。担当トレーナーは、元WBA・WBC世界バンタム級王者のウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)に02年に挑んだセルヒオ・ペレス氏。辰吉丈一郎氏のスパーリングパートナーとして来日した経験もある。手の内は隠していたが、ペレス氏との基本的なミット打ちでは、サイドへの素早いステップワークに加え、的確なジャブ、ワンツーを打ち込むなど非凡な才能を感じさせた。
山中の左をさばいて私が勝つ!
 練習を見た山中担当の大和心トレーナーは、「体が柔らかく、しっかりとしたパンチを打つ良い選手ですね。それでもジャブ、ワンツーを見た限り、山中が苦戦するとは思えません。こちらは油断なくしっかりと仕上げるだけ」と気を引き締めた。

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