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3月4日にメキシコ・グアダラハマで6度目の防衛戦を行うIBF女子世界ライトフライ級王者の柴田直子(35=ワールドスポーツ)が13日、都内の所属ジムでWBA世界ライトミニマム級王者の古川夢乃歌(22=ワタナベ)と5ラウンドのスパーリングを敢行した。ジャブの差し合いで様子を伺っていたが両者だったが、柴田が左ボディを突き刺さすと古川は手数を増やして接近戦に持ち込んだ。
激しく打ち合った
パワーで勝る古川が打撃戦を挑むと、柴田は真っ向から応戦。しかし、ラウンド終盤には左を突いて距離を作りメリハリのある攻撃を見せた。4ラウンドは古川がプレスをかけて力強いワンツーで攻め立てると、柴田はガードで決定打を避け、左ボディで反撃し試合巧者ぶりを発揮した。
できれば倒したい
2分5ラウンドのスパーを終えた柴田は「攻めている時の位置取りなどいろいろ試したいことがあったが、出来としては悪くはない」と手応えを口にした。敵地での防衛戦となるが「他の日本人世界王者も海外で防衛戦をしているので、タイミング的には良いのではないか」と前向きに捉えた。相手のアロンドラ・ガルシア(21=メキシコ)とは王座決定戦で戦って以来、約3年3ヶ月ぶりの再戦となるが「最近の試合映像を観たが、以前と戦い方は変わっていない。パンチのある選手だと警戒するが、距離を取るタイプなので怖さはない。海外で戦う意識を持って、ハッキリと決着をつける」と返り討ちにすると誓った。
海外での試合にも興味がある
2階級上の世界王者と手を合わせた古川は「ワンツーが速くて見えない。ワキの内側への左ボディが上手かった」と柴田の強さを評価。昨年、12月の初防衛戦(岩川美花に2-0の判定勝ち)の映像を観たという古川は「攻撃が雑だなと思った。今はジャブから組み立てるボクシングを練習している。自分の持ち味はなくさず、攻撃の幅を広げていきたい」と次戦に進化した姿を見せると約束した。
スパーの後も激しく追い込んだ